生前未発表詩
なんにも書かなかつたらみんな書いたことになつた 覚悟を定めてみれば、此の世は平明なものだつた 夕陽に...
サンデー山口
出で発(た)たん!夏の夜は霧と野と星とに向つて。出で発たん、夏の夜は一人して、身も世も軽く! この自...
サンデー山口
少女がいま校庭の隅に佇(たたず)んだのは其処は花畑があつて菖蒲(しようぶ)の花が咲いてるからです 菖...
サンデー山口
夕刊売来てみれば此処(ここ)も人の世散水車があるから汽車の煙が麦食べた実用を忘れて歯ブラッシを買つて...
サンデー山口
雀の声が鳴きました雨のあがつた朝でしたお葱(ねぎ)が欲しいと思ひました ポンプの音がしてゐました頭は...
サンデー山口
私は出て来た、街に灯がともつて電車がとほつてゆく。今夜人通も多い。 私も歩いてゆく。もうだいぶ冬らし...
サンデー山口
しののめのよるのうみにて汽笛鳴る。 こころよ起きよ目を醒(さ)ませ。 しののめのよるのうみにて汽笛鳴...
サンデー山口
No.41 「桑名の駅」(生前未発表詩)
桑名の夜は暗かつた蛙がコロコロ鳴いてゐた夜更の駅には駅長が綺麗(きれい)な砂利を敷き詰めたプラットホ...
サンデー山口
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