「暗号資産始めるから…」送金に来た70代客 ニセ電話詐欺被害防ぐ 十八親和銀に感謝状

感謝状を受け取った中角課長(右)と高尾さん=時津署

 時津署は15日、ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして、長崎市京泊3丁目の十八親和銀行長崎漁港支店(山口裕之支店長)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると昨年12月26日、来店した70代男性が「暗号資産を始めるために60万円振り込まなければならないから送金しに来た」と話したことから詐欺を疑い、近くの交番に連絡。警察と連携して送金しないよう説得し、男性の理解を得た。
 男性は以前にも別の詐欺と思われる事案で来店したことがあり、銀行側で情報を共有していた。今回は交流サイト(SNS)で知り合った人物から入金を迫られたという。
 同署で林田克盛署長から感謝状を受け取った中角貴弘課長(41)は「これからも地域の方を守るという意識を心がけたい」、男性の対応をした高尾さとみさん(56)は「少しでも怪しいと感じたらお声がけをし、水際対策を徹底したい」と話した。


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