男女逮捕…スマホを買い物、他人のポイントで全額払う 不正アクセスは「パスワードリスト型攻撃だ」

蕨署=蕨市錦町

 他人名義のポイントを使って商品をだまし取ったとして、県警サイバー犯罪対策課と蕨署、新潟県警、佐賀県警の合同捜査本部は20日、不正アクセス禁止法違反と詐欺などの疑いで、川口市芝3丁目、中国籍で無職の容疑者(26)と東京都豊島区東池袋2丁目、中国籍の専門学生の容疑者(24)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年8月10日午後1時57分ごろ~同2時37分ごろまでの間、2回にわたり中古品リユース販売会社「ハードオフコーポレーション」が管理するサーバーコンピューターに他人のIDとパスワードを使って不正アクセスし、他人名義のアプリ内バーコードを表示して川口市内の店舗でスマートフォン1台と貴金属1個(販売価格計20万3500円)をだまし取るなどした疑い。共犯事件のため認否は明らかにしていない。

 同課によると、両容疑者は東京都の40代男性と新潟県の60代男性名義のアプリ内に侵入し、全額ポイントで決済したという。同月12日、同社が「パスワードリスト型攻撃を受けた」と新潟県警に相談。防犯カメラの映像などから両容疑者の犯行を特定した。

 同課は、両容疑者がだまし取った商品を転売したとみて、詳しく調べている。

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