人気のレトロ自販機など壊される 那珂川署が器物損壊事件で捜査

取り出し口が破損した自動販売機=21日午前、那珂川町三輪

 昭和レトロな自動販売機が多く並ぶ栃木県那珂川町三輪の「なかよし自動販売機コーナー」で、自販機や遊具の一部を壊される被害があったことが21日、関係者への取材で分かった。那珂川署は器物損壊事件として捜査している。

 経営者男性(46)によると、同コーナーは昨年4月にオープン。ハンバーガーや駄菓子の自販機、1970年代のゲーム機などを半屋外に設置する。昭和レトロな雰囲気が地域で静かな話題となり、土日はうどん、そばの自販機だけで100杯ほどが売れるという。

 男性は20日未明に点検へ出向き、同コーナーの被害に気付いた。16台ある自販機のうち1台の取り出し口が破損し、別の1台に蹴ったとみられる足跡が付いていた。またパトカー型の遊具1台の赤色灯が割れるなどし、物置の扉にも蹴られた痕があった。

 男性は同日、同署へ被害届を出した。同コーナーに設置している防犯カメラなどの映像も21日に提出したという。関係者が同コーナーを訪れた19日夜から20日未明の間に被害に遭ったとみられる。

 男性はツイッターで被害について発信し、既に多くの関連情報が寄せられているという。取材に対し「一部の心ない人の行為は非常に悲しいが、善意の情報提供には感謝したい」と話している。

赤色灯などが割れたパトカーの遊具=21日午前、那珂川町三輪

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