2020年本塁打王ルーク・ボイト ブリュワーズとマイナー契約で合意

日本時間2月22日、ブリュワーズは短縮シーズンの2020年にメジャー最多の22本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得したルーク・ボイトとマイナー契約を結んだことを発表した。5年連続で2ケタ本塁打を記録し、うち3シーズンは20本以上のアーチを放っているボイトだが、昨年11月にナショナルズから翌年の契約をオファーされず、ノンテンダーFAに。それから3ヶ月間、契約先が決まらなかったが、各球団のスプリング・トレーニングがスタートしたこのタイミングでようやくブリュワーズとマイナー契約を結んだ。

現在32歳のボイトは2017年にカージナルスでメジャーデビュー。カージナルスではなかなか出場機会を得られなかったため、2018年7月にジオバニー・ガイエゴスらとのトレードでヤンキースに放出され、移籍後はわずか39試合の出場で打率.333、14本塁打、33打点、OPS1.095を記録する大活躍を見せた。これでメジャー定着を果たし、翌2019年には規定打席に到達して21本塁打、OPS.842をマーク。新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年は56試合に出場して22本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを手にするとともに、MVP投票では9位にランクインした。

2021年は故障の影響により68試合で11本塁打に終わり、昨季はロックアウトが明けた3月にパドレスへトレード。8月にはナショナルズへの移籍を拒否したエリック・ホズマーに代わってフアン・ソトの交換要員としてトレードされることになり、2球団合計で135試合に出場して打率.226、22本塁打、69打点、OPS.710を記録したが、ナショナルズは昨季の年俸545万ドルからの昇給を嫌い、ボイトをノンテンダーFAとした。

ブリュワーズは一塁とDHのレギュラーがいずれも左打者(ラウディ・テレズとジェシー・ウィンカー)のため、右打者のボイトにはプラトーン要員としてロースター入りするチャンスがあるはず。ブリュワーズにとってはローリスクハイリターンの補強になったと言えるだろう。

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