映画作りに情熱を燃やす高校生たち 恋と友情を描いた70年代青春グラフィティ 「Single8」予告

2023年3月18日より公開される、平成ウルトラシリーズを手掛けてきた小中和哉監督の自伝的青春映画「Single8」の、本予告が公開された。

映像は、「じゃあ行こうか 本番 よーい…」という主人公の高校生、広志(上村侑)の掛け声から始まる。1978年夏に日本で公開された「スター・ウォーズ」に感化された広志と友人の喜男(福澤希空/WATWING)は宇宙船の模型造りに心を躍らせ、勢いあまって文化祭のクラスの出し物にSF映画作りを提案する。だが、クラスメイトの佐々木(桑山隆太/WATWING)から「どこまで決まってるの?」と問われ、宇宙船作りしか考えていなかったことに気づく広志。そこから佐々木も参戦し、広志は「タイム・リバース」という脚本を用意する。

ひそかに思いを寄せるクラスのマドンナ夏美(髙石あかり)にヒロインを申し込むもあっさり玉砕。しかし、最終のプレゼン後に、クラスメイトからの「ヒロインは?」の投げかけに、夏美が「私、やるから」と強い口調で返したことから急展開を迎える。文化祭での上映を目指し、広志を中心に8ミリ映画の完成に向けて仲間が一つになっていく、躍動感あふれる様子が繰り広げられる。終盤には、佐々木が口にする「ファーストシーンとラストシーンを比べたら俺たち 何か変わったのかな」という言葉に、彼らの心の成長が垣間見える。

本予告には、制作過程の舞台裏映像映像として、逆回転撮影やフィルムに鉄筆で傷を付けるアニメーション「シネカリアニメ」の技法も見られる。

また、本作の公開を記念して、1970年代から1980年代にかけての8ミリ黄金時代の作品を一挙上映する「8mm映画復活祭」が、3月2日から4の3日間にわたり、ユーロスペースで開催されることが決まった。

「Single8」は、映画作りに情熱を燃やす高校生たちが繰り広げる恋と友情を描いた青春物語。主人公の広志を演じるのは、主演映画「許された子どもたち」などの上村侑。ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループWATWING(ワトウィン)で活躍する福澤希空と桑山隆太、「ベイビーわるきゅーれ」の髙石あかり、川久保拓司、北岡龍貴、佐藤友祐(lol-エルオーエル-)、有森也実らが顔をそろえる。監督・脚本は、平成ウルトラシリーズを手掛けてきた小中和哉。

【作品情報】
Single8
2023年3月18日(土) よりユーロスペースほか全国順次公開
配給:マジックアワー
©『Single8』製作委員会

© 合同会社シングルライン