「業者との接触把握せず、気づけるような状況になかった」広島県が陳謝 入札めぐる県職員の贈収賄事件

広島県の職員が再逮捕された贈収賄事件です。県は、「当事者が業者と接触していたことを気づけるような状況になかった」と陳謝しました。

山崎有貴 記者
「広島県警の捜査員たちが、県庁に入っていきます」

この事件で、警察は22日夜、県庁を家宅捜索しました。

警察によりますと、加重収賄などの疑いで再逮捕された県 土木建築局 建設産業課の 曽根田英一 容疑者(49)は、おととし、土木建築業社・増岡組の会社員 島津江修 容疑者(54)に高校の改修工事の入札に関する予定価格の情報を漏らして落札させ、その見返りにおよそ12万円分のスポーツ観戦入場券を受け取った疑いがもたれています。

警察は、2人の認否を明らかにしていません。

県の会見(22日夜)
「県民のみなさまに対し、心からお詫び申し上げます」

県によりますと、曽根田容疑者が入札の担当になった2015年度以降、増岡組は28件でおよそ50億円の工事を受注しているということです。

県土木建築局 細羽則生 総括官
「当事者が業者と接触をしていたという状況については、われわれも全く把握をしていなかった。気づけるような状況になかった」

曽根田容疑者は、去年9月、別の業者に対して設計金額を漏らして落札させたとして官製談合防止法違反などの罪で今月、すでに起訴されています。

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