「お許しいただけるなら教育改革で職責を全うしたい」広島県・平川教育長が給与の一部 自主返納

広島県教育委員会の事業をめぐる入札の過程で法令違反が指摘された問題で、平川理恵 教育長は、給与の一部を自主返納することを県議会の委員会で明らかにしました。

広島県教育委員会 平川理恵 教育長
「たいへん申し訳ありませんでした」

平川教育長と交流のあるNPO法人に委託した事業の入札をめぐっては、外部調査で、官製談合防止法違反にあたるなどの指摘を受けています。

平川教育長は、責任を重く受け止めるとして給与10分の3を2か月 48万6000円を自主返納することを明らかにしました。

広島県 湯崎英彦 知事
「(教育長という)特別職には法律的に処分は存在しない。自主返納が事実上の処分で、処分を避けたわけじゃない」

平川理恵 教育長
「今回の事は重いと考え、自主返納額は他県の最も重い対応と同等と考えた」

このNPO法人以外との契約については、法令違反はなかったと報告しました。

一方、外部調査にかかった一連の費用がおよそ3000万円に上ったことについては…

平川理恵 教育長
「費用がかかっても、行政として明らかにしない限り、責任が果たせないと判断した」

今後、県教委は、不祥事を防止する仕組みづくりや職員のコンプライアンス意識の向上などに努めるとしています。

平川教育長は、「今回の自主返納と職員の懲戒処分を1つの区切りとして、辞職せず、教育改革を進めていきたい」と強調しました。

平川理恵 教育長
「お許しをいただけるのであれば、教育改革を進めることで今の職責を全うしたい」

© 株式会社中国放送