「いつもかばんに入ってます」“グミ” のブーム到来 そのワケを調べると…

みなさん、「グミ」の人気が上がっているのを感じていますか? “空前のブーム” を迎えていると聞いて、取材してみると、そのワケが見えてきました。

広島市中心部のこちらを訪ねてみると、国内の定番グミから海外のものまで、およそ200種類以上のグミが店頭に並んでいました。

ドン・キホーテ八丁堀店 吉田拓矢 店長
「当店で(グミの)種類が増えて、お客さまに支持されるようになったのは2022年5月以降という感じですね。(商品の増加に)伴って、やはり人気が出たのと、売り上げ自体も右肩上がりになっております」

10代から20代に特に人気で、グミがはやり始めてから海外のものにまで品数を増やしたといいます。

吉田拓矢 店長
「当店で人気のグミといったらこのフルーツグミとか、ちょっと甘酢酸っぱいフルーツの味がするのですが、見た目も非常にかわいくて人気となっております」

リンゴ・イチゴ・モモのかわいい形をしたフルーツグミ。中には、それぞれの味がする甘いソースが入っています。

店内には「おにぎりグミ」や「アイスバーグミ」など個性的なグミもそろえられていました。

空前のグミブームか…、街で聞くと

街の人たち
「食感や見た目がかわいい」

「仕事のときは絶対に(かばんに)入ってます」

「なめていると上のざらざら(砂糖)がなくなっていく。中本体だけになる、あの食感が好き」

「非常食。大学のみんな、持っている」

実際に20 年以上、グミ市場を牽引してきたメーカーは…

カンロ ピュレグミ・カンデミーナブランド部 木本康之 部長
「めちゃめちゃグミブームは到来していると思います。数字は実際に伸びていて、去年1年間で前年比2桁伸長、約110%から120%とグミ市場全体が大きく伸びております」

民間の市場調査会社「富士経済」によると、グミ市場は10年前から徐々に拡大傾向となっていることが分かります。コロナ禍の外出自粛をきっかけにグミが学校やオフィスのお供から自宅で楽しむものに変化したことが、理由の1つだといいます。さらに…

木本康之 部長
「グミは楽しさ感・ワクワク感が高いお菓子なんですね。そこらへんで話題やネタとしてSNSに上げやすいお菓子なのかなというところで注目されているZ世代を中心とした “SNS映え” お菓子として人気になっているというのがある。グミは、ほかのお菓子に比べ、組成的に食感や形の自由度が高い」

こうしたさまざまな理由が、グミブームにつながっているといいます。

その勢いは、こんなところにも…。広島県内の新鮮な野菜や果物を販売する「とれたて元気市」です。

JA全農ひろしま 山里大輝 さん
「おかげさまですごく好調に売れております。このグミを買うことを目的に、とれたて元気市にいらっしゃるお客さまもおられるほどです」

JA全農が企画した「ニッポンエール」。33都道府県の特産の果物を利用し、47アイテムを展開中です。

瀬戸内の特産品はっさくと全国1の生産量を誇るレモンを使用した「はっさく&レモングミ」です。

坂本可織 記者
「いただきます! う~ん、かむと、はっさくとレモンの果汁が口の中でジュワ~っと広がって、とってもおいしいです」

山里大輝 さん
「広島県として力を入れている柑橘を使用することで多くの人に広島県産柑橘の魅力を知ってもらいたいというのがメインになっている。最近、若者の果物離れが見受けられるのかなというのがあるので、グミにすることで手軽に食べてもらえたら、果物を知ってもらって、実際に購入してもらい、消費を増やしていく。それが結果、フードロス削減につながっていくのではないか」

みなさんも小腹がすいたら、グミ、いかがですか?

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