高橋巧がST1000に参戦!「成長した姿を全日本ロードで見せたい」日本郵便 HondaDreamTPが2023年体制発表

 その去就が注目されていた高橋巧が日本郵便 HondaDreamTP入りし、全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦することが正式にアナウンスされた。ふみの日ということで2月23日(木・祝)が体制発表会の日に選ばれ、場所も新宿郵便局で初めて開催された。

「まずは、こうして新しいシーズンの発表会に出席できたことを日本郵便様、手島代表を始めチームの皆さんに感謝いたします」と高橋巧。

「ST1000クラスは、激戦ですし、昨年まで走っていたブリティッシュスーパーバイク(BSB)と通じる部分があるので、海外で走っていた3年間での成長を全日本ロードでお見せできればと思っています。裕紀選手と常に1-2ができるように精一杯走ります」

 イギリスではトレーニングばかりしていたと語り、ライディングに必要な筋肉をつけつつ、いらない部分はそぎ落とす肉体改造を行った。“あと2、3kgは落としたいと”とレースを見据えていた。

2023年は全日本ロードST1000に参戦することになった高橋巧(日本郵便 Honda Dream TP)

「おかげさまで今年でティープロイノベーション(チーム母体となる手島代表の会社)は10周年を迎えます。だからこそ初心を忘れずにチャレンジしていこうと2023年シーズンは2台増え5人のライダーがフルエントリーします」と手島雄介代表は以下のように経緯を語った。

「高橋巧選手は、3、4年前から日本郵便のワッペンをつけてもらっていてT.Proファミリーとして走ってくれていました。以前からお酒の席とかでは、いつか一緒にやれればいいねと話はしていました。昨年イギリスから帰ってきたときに連絡をくれて、チームとしても全力で体制作りをした次第です」

手島雄介代表(日本郵便 Honda Dream TP)

 高橋巧が加入したことで、高橋裕紀との“高橋コンビ”が誕生し2台体制でST1000クラスに参戦する。

「今年は強力なチームメイトが加わったのでふたりでチャンピオン争いをしていいシーズンにしていきたいですね。お互いに負けられない気持ちはありますし、ライバルも速いので激戦になることは間違いないので見ていておもしろいレースになるでしょう。そのレースを最後に制することができるようにしたいですね」と高橋裕紀。2020年シーズンには、初代ST1000クラスチャンピオンを獲得しており、今シーズンで4年目となる。

 ST600クラスにはチーム不動のエース小山知良が、J-GP3クラスには岡崎静夏が引き続きエントリー。J-GP3クラスには16歳の若松怜も新加入する。

「昨年もバッドラックがありランキング2位とセカンドコレクターになってしまっているのですが“負けたら終わりではなくレースを辞めたら終わり”という自分の信念を貫いてKOYAMAXらしい守りに入らない全力全開で攻め続けるレースをしてタイトル奪還を目指します!」と小山。今年は予選から全開で走ると意気込む。

日本郵便 Honda Dream TPの2023年全日本ロード体制発表会

 こちらも新加入となった若松は「日本郵便HondaDreamTPの一員になれたことを光栄に思います。今シーズンは、常に昨年の自分を上回り、シリーズチャンピオンを目指します。周りには素晴らしいライダーがいるので、成長できるチャンスなので、しっかり自分のものにしていきたいです」とさわやかにコメントした。

 そして岡崎は「去年も優勝を狙うと言いながら、遠く及ばない走りをしてしまいました。その中でも小山選手、高橋裕紀選手に貴重なアドバイスをいただき、勉強させていただいたことが、すごく財産になりました。ライディング面ではもちろん、レースへの取り組み方も学ばせていただきました。今年は学ばせてもらったことを、しっかり結果につなげていきたいですね」とチーム2年目の成果を出したいと語った。

 3クラス5台の大所帯となった日本郵便HondaDreamTP。4年振りに全日本ロードを走る高橋巧がST1000クラスで、どんな走りを見せるかが最大の注目となる。

日本郵便 Honda Dream TPの2023年全日本ロード体制発表会
手島雄介代表(日本郵便 Honda Dream TP)

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