「つなぐ」テーマに議論 5年ぶりにとちぎ女性会議 G7「意識変えるチャンス」

とちぎ女性会議で行われたパネルディスカッション=23日午後、宇都宮市インターパーク6丁目

 男女共同参画や栃木の未来を考える「とちぎ女性会議」が23日、宇都宮市インターパーク6丁目のミナテラスとちぎで開かれ、県民ら約60人が参加した。「つなぐ」をテーマに女性の会社役員や建築士らによるパネルディスカッションが行われた。

 新型コロナウイルスなどの影響で5年ぶりに開催。コロナ禍で変化したコミュニケーションの形などについて意見を交わした。真岡市でコミュニティースペースを運営する1級建築士岡綾(おかあや)さん(44)は「コロナで住民の交流の機会が失われた。世代を問わずにつながれる場をつくりたい」と話した。

 栃木市の会社役員田名網彩香(たなあみあやか)さん(33)は「仕事は『背中で見て覚えて』では伝わらないことがある」と職場での人間関係の希薄化を指摘し、コミュニケーションの重要性を訴えた。

 終了後、同会議実行委員長で美容室経営の吉田公美(よしだくみ)さん(46)は6月に日光市で開かれる先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合に触れ「栃木の根深い男性社会を認識し、意識を変えるチャンス。女性自身もどう活躍したいのか自覚する機会にしたい」と話した。

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