ウイリアムズF1、計149周走破しサージェントがルーキートップ「正しい方向に進んでいる」/F1バーレーンテスト1日目

 2月23日、2023年のF1プレシーズンテストがバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタートした。ウイリアムズ・レーシングは午前セッションではアレクサンダー・アルボン、午後セッションでは新加入のローガン・サージェントが走行を行った。

 ウイリアムズF1の2023年型マシン『FW45』に乗り込んだ両ドライバーは、アルボンが午前セッションに74周、サージェントが午後セッションに75周を走り込み、計149周を走破した。

「今日は多くの走行ができたからポジティブだよ」と語るのは、1分33秒671のベストタイムで7番手につけたアルボンだ。

「これまでのところFW45に問題はなく、順調にラップを刻むのにとても役立っている。でも、ペースについては話すのが難しいね。特に中盤セクションについては何とも言えない」

「やるべき作業がたくさんあるけど、シェイクダウンを行ったシルバーストンに比べると、暑さと風があるバーレーンでのコンディションは、シーズンを通して経験するコンディションにより近いものだと思う」

「まだテスト初日だけど、前年の自分たちの状態と比較することはただでさえ重要なことだ。適切な領域で改善できているかを確認し、さらにマシンを微調整してスイートスポットに入れるようにしたいね」

2023年F1バーレーンテスト1日目 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 また、今季からウイリアムズF1に加入したサージェントは今回のテストが初のF1プレシーズンテスト参加となる。サージェントはカーナンバー2番をつけたFW45で1分34秒324という10番手タイムを記録している。

 走行を終えたサージェントは「ようやく走行中に落ち着いていられるチャンスを掴めてうれしかった」と語り、次のように付け加えた。

「チームの素晴らしい仕事ぶりで、アレックス(アルボン)と僕のふたりは、とても過密な走行計画をやり遂げることができた」

 初のF1テストについては、「グリップがかなり低い感じだったから、比較的トリッキーなコンディションだったと思う。これからの2日間で取り組むことがいくつかあるけれど、僕たちは正しい方向に進んでいるよ。明日は丸1日の走行だから、さらに一歩前進したいと願っている」とサージェントは語った。

 その言葉どおり、ウイリアムズF1はプレシーズンテスト2日目の午前・午後の両セッションともにサージェントが走行を担当する予定だ。

2023年F1バーレーンテスト1日目 ローガン・サージェント(ウイリアムズ)

 そして、ピットウォールからテストを見守ったウイリアムズF1の車両性能責任者を務めるデイブ・ロブソンは、走行を高レベルにまで引き上げたチーム全体に敬意を表したうえで、テスト初日を以下のように振り返った。

「我々は生産的なテスト1日目を過ごし、予定していたプログラムをすべて完了した。今日は両ドライバーが仕事を分担したが、開幕戦までにそれぞれが丸1日のテストを行うことになっている」

「アルボンとサージェントのふたりともに今日の走行は素晴らしく、走行中すぐにリズムを掴んで自信を持っていた。FW45は1日中信頼性の高さを披露しており、大きな問題は何もなかった」

2023年F1バーレーンテスト1日目 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 またロブソンは、この3日間のプレシーズンテストが2023年シーズンにおいて「非常に重要だ」と語った。

「今日のコンディションは少しトリッキーだった。突風がマシンの挙動に影響を与えていたし、路面温度の変化に応じてタイヤのパフォーマンスも変わっていた」

「しかし、これはバーレーンでは典型的なコンディションなので、来週末の開幕戦でも、ほぼ間違いなく我々が直面することだ」

「今日は多くの作業を成し遂げた。これからの我々の課題は、明日のセットアップと走行プログラムを左右する分析を時間までに完了することだ」

「現場とファクトリー全員によるハードワークに感謝したい。新シーズンに向けて我々は強力なスタートを切った。しかし、また明日から長い道のりが始まっていくんだ」

2023年F1バーレーンテスト1日目 フロービズが塗られたローガン・サージェントのFW45(ウイリアムズ)

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