新上五島に「海の駅」誕生! 鯛ノ浦港ターミナル マリンレジャー客誘致へ

新しく設置された看板の前に立つ藤原社長(左)と佐々木理事=新上五島町

 長崎県新上五島町の鯛ノ浦港ターミナルが21日、マリンレジャーを気軽に楽しめる拠点となる「海の駅」に認定された。名称は「かみごとう海の駅」。マリンレジャー客や海路を利用する観光客の誘致を通して、島の活性化を目指す。
 海の駅は2000年から、国土交通省が全国で登録を推奨。係留施設のほか、トイレの設置やガイドの配置が認定要件となっている。県内では長崎、佐世保、壱岐、対馬などに続いて8カ所目、全国で175カ所目。
 同ターミナルの運営主体、五島産業汽船(同町、藤原圭介社長)が、認定団体の海の駅ネットワーク(事務局・日本海洋レジャー安全・振興協会)に申請。ボートのビジターバース(一時係留設備)2隻分を設置したほか、情報ガイドや多目的トイレ、島の特産品を取りそろえた売店を備え、認定要件を満たした。世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ケ島の集落」や旧鯛ノ浦教会、蛤浜海水浴場などの観光スポットが近隣にある点も評価された。
 21日、関係者約30人が出席し、同ターミナルで認定式があった。同ネットワークの佐々木露子理事から認定書を受け取った藤原社長は「地域の高付加価値化、上五島の発展に努めていきたい」と述べた。佐々木理事は「海が取り巻く自然景観、素晴らしいロケーションに感動した。利用客が増えることを願う。海外からも来てほしい」と話した。
 問い合わせは五島産業汽船本社(電0959.42.3939)。

桟橋右側がビジターバース=新上五島町、鯛ノ浦港

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