100均や無印良品のグッズを活用−−自宅のキッチンをコックピット化する方法とは?

皆さんは、自炊されていますか? 「料理は面倒くさい!」という方も、家族が料理に協力してくれないことに悩む方も、キッチンの収納を見直すことで、料理に対する意識が変わるかもしれません。

今回は、キッチンにオススメの収納グッズと、定位置の決め方について紹介します。


使用頻度の高いキッチングッズの整理法

必要なものがサッと手に届く「コックピット」のようなキッチンを作るためには、使用頻度別に、道具の定位置を決めることが重要です。毎日使うモノと、頻度の低いモノが混在していると、出し戻しの手間がかかり、料理の作業効率が下がってしまいます。毎日使うものは、「浮かす・吊るす・引っ掛ける」を意識して、1アクション以内で手にとれるようにすると、出しっぱなしを防ぐことができます。

まずは片付けの初手として、「今週の料理に使った道具」だけを、ダイニングテーブルに移してみましょう。調理道具・掃除用品・食品ストックなど、さまざまなアイテムがあると思いますが、そのなかで週1回以上手に取るアイテムは、おそらく全体の2〜3割ではないでしょうか。毎日使う道具から優先的に定位置を決めて、余った面積に頻度の低いモノを詰め込んでいきます。

ここから私も活用している、毎日使うモノの収納にオススメなグッズを紹介していきます。

フライパン・鍋・トング類の収納に便利なのが「マグネットフック」。レンジフードのわずかな幅でも、安定感を持って吊るせます。省スペースな上、洗った後にサッと布巾でふいて吊るせば、乾かしの手間も省けます。

(C)丹野雄二

100円ショップや無印良品でも販売されていますし、Amazonなどのネットショップでも手に入ります。

シンク上の蛍光灯に磁石を付ければ、ザルやまな板など、洗い物を吊るして乾かすのに大変便利です。まな板は穴あきのシートタイプを選ぶとよいですね。

家電の前面・側面も、マグネット収納に活用できます。冷蔵庫の前面にはラップやポリ袋、レンジの壁面にはミトンや鍋敷き、食器洗い機の壁面にはキッチンペーパー。「使う場所のすぐそば」に吊るしておけば、片手で出し戻しできてスムーズです。専用グッズもあるので、ご自宅に合ったものを試してみるのもいいでしょう。

マグネットがつかない場所には、扉裏ラック・S字フック・突っ張り棒を活用して浮かせてみましょう。例えばゴミ袋は、扉裏のラックがおすすめ。省スペースで取り出しもしやすいです。

専用の収納グッズを買わなくても、ファスナー付きのビニール袋+S字フックで、簡易的な収納グッズを作ることもできます。ファスナー付きのビニール袋に1カ所、はさみや穴あけパンチで穴をあけて、S字フックを通せば、排水溝ネットや輪ゴムの収納に便利なポケットが作れます。

使用頻度の低いキッチングッズの整理法

毎日使うものは吊るす・浮かせるが効果的ですが、一方で頻度の低いモノも含め、無闇に浮かせすぎると、かえって出し戻しの手間が増えいきます。使用頻度が高くないモノは、カテゴリごとに分けてカゴに詰めるのが鉄則です。

大きすぎるバスケットや、棚に直接詰め込んでしまうと、奥に詰めたモノが死蔵品化するリスクがあります。目安は片手でも簡単に引き出せる軽さ・大きさのものを選ぶこと。棚の中の仕分けには、100円ショップのメッシュカゴ+ラベルシールで分類するのがオススメです。

(C)丹野雄二

菓子類や調味料、茶葉は、無印良品のやわらかポリエチレンケースなどを使用してまとめれば、見栄えの面でも収まりがいいです。コンロ周りにズラっと調味料を出しっぱなしにしてしまっている方は、掃除や見た目の観点からも、カゴにひとまとめにして取り出しやすい棚に移しましょう。3段ボックスはリビングだけではなく、キッチンでも重宝します。

(C)丹野雄二

定位置を守るコツ

定めた定位置を守るために大切なのが、空間の8割以上、詰め込まないこと。持ち物が多いからといって、棚にギュウギュウにモノを詰めていては、せっかく定位置を定めても数日ですぐにリバウンドしてしまいます。

例えば来客用のフォークや、バレンタインの時にしか使わない泡立て器は、毎日使う道具とは一緒に混ぜず、種類ごとにファスナー付きのビニール袋に詰めて、1つのファイルケースに押し込みましょう。どうしてもキッチンに入らない場合は、クローゼット・押し入れに保管場所を移してしまうのも手です。

ついつい食器や調理道具を集めてしまう方は、「いつ使うのか」「他の道具で代用できないか」を、問い直してみましょう。プレゼントでもらった高級グラス、箱に入ったまま棚に眠っていませんか? ホームパーティーを毎週行なっているような家庭であればともかく、来客用にと溜め込んでいると、一生のうち数回しか使わないかもしれません。

ブランド食器も気にせず一軍として使う。扱いづらさがあれば、フリマアプリで売ったり、人に譲ったり、機能が重複している道具は1つに厳選するなど、使用頻度の低いアイテムを手放すことで、残った道具の取り出しやすさが改善され、料理の効率がアップするはずです。

「毎日使うモノを、いかに出し戻ししやすい状態にするか」が、キッチン収納の肝です。ぜひ、必要なものがサッと手に入るキッチンを構築して、料理時間をより自分らしくしていきましょう。

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