オープン戦2日目 菊池と前田が好投 鈴木は左腹斜筋の張りで欠場

日本時間2月26日、メジャーリーグはオープン戦がスタートして2日目を迎え、各地で合計17試合が行われた。ブルージェイズ、ツインズ、カブスはこの日がオープン戦の初戦となり、ブルージェイズの菊池雄星はパイレーツを相手に2回1安打5奪三振無失点の好投を披露。トミー・ジョン手術からの復帰登板となったツインズの前田健太も1回1安打1奪三振無失点と安定した投球を見せた。カブスの鈴木誠也は「4番・右翼」でスタメン出場の予定だったが、左腹斜筋の張りで欠場。WBCなど今後への影響が心配される。

先発ローテーションの5番手争いに加わっている菊池は、開幕ローテーション入りに向けたアピールとして最高のスタートを切った。初回は二死からカルロス・サンタナに内野安打を許したものの、2つの三振を奪って無失点。2回裏はオースティン・ヘッジス、ミゲル・アンドゥハー、ジャック・スウィンスキーを圧巻の三者連続空振り三振に仕留めてみせた。

「毎試合が自分にとって勝負になる。期待に応えなければならないと思っている。それがこの春のテーマ」と菊池。33球のうち、相手打者がスイングしたのは19球、そのうち14球で空振りを奪うなど、見事なピッチングを披露した。「時間が限られているので、テンポよくできるのは助かる。メカニクスなどいろんなことを考えすぎる必要もない」と新ルールのピッチクロックも味方につけているようだ。

一方、トミー・ジョン手術のリハビリで昨季を全休した前田は、2021年8月以来およそ1年半ぶりの実戦登板となった。先頭のジョシュ・ロウに二塁打を浴びたものの、ビダル・ブルハンをピッチャーゴロ、ハロルド・ラミレスを空振り三振に抑えて二死。そして、アイザック・パレイデスをサードゴロに打ち取り、落ち着いたピッチングで無死二塁のピンチを無失点で切り抜けた。

「これだけ長い期間の怪我だったので、初球はストライクを投げて気持ちよくなりたかった」と久しぶりの実戦登板を振り返った前田。その初球はロウに二塁打を打たれたが、「無失点で抑えることができてホッとしている。ダグアウトに戻ると、チームメイトが歓迎してくれて本当に嬉しかった。みんなのところへ戻ってくることができてよかった」と手応えを感じたようだ。

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