パドレスがマチャドと新たな大型契約へ 11年3億5000万ドルで合意

日本時間2月27日、パドレスがスター三塁手マニー・マチャドと11年3億5000万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。マチャドは今季が10年3億ドルの大型契約の5年目。新たな契約で合意できなかった場合、今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使する意思を明確にしていたが、残り6年1億8000万ドルに置き換わる形で新たに11年3億5000万ドルの大型契約を結ぶことになった。現在30歳のマチャドは契約が終了する2033年には41歳になる。

マチャドは短縮シーズンの2020年にMVP投票3位、昨季はMVP投票2位にランクインするなど、パドレスの主砲として活躍中。メジャー11年間で通算1597安打、打率.282、283本塁打、853打点、85盗塁、OPS.833をマークし、オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞2度、プラチナグラブ賞1度といった実績を残してきた。今季終了後にオプトアウト権を行使してFAになった場合、大谷翔平(エンゼルス)とともにFA市場の目玉になることが確実だったが、全球団に対するトレード拒否権が含まれ、オプトアウト権が付属していない11年契約に合意し、パドレスでキャリアを終えることを選択した形だ。

パドレスは今オフ、ザンダー・ボガーツとも11年2億8000万ドルの大型契約を結んでおり、フェルナンド・タティスJr.も2021年から14年3億4000万ドルという大型契約の真っ只中。2024年シーズン終了後にFAとなるフアン・ソトの去就は不透明だが、マチャド、ボガーツ、タティスJr.の3人が今後10年以上にわたって打線の中核を担うことが決まった。ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブ、ロベルト・スアレスといった主力投手とも5年以上の長期契約を結んでおり、まずは少なくとも5年以内に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたいところだ。

マチャドがパドレスと11年契約で合意したことは、今季終了後のFA市場から目玉が1人消えたことを意味する。マチャド契約合意の報道を受け、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「大谷翔平、次のオフシーズンは正式にキミのものになった」とツイートしている。

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