岩井姉妹は悔しい海外初挑戦「こんなに頑張って、この順位」

岩井明愛(右)と千怜(左)の姉妹はともに悔しさを胸に抱いて帰国する(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 最終日(26日)◇サイアムCC(タイ)◇6576yd(パー72)

「このコースで、そんなに伸ばすんだ」。 優勝スコアとの差は20アンダー。岩井千怜は初めての米女子ツアーを終えて、悔しさをにじませた。

ホンダ所属のホステスプロとして推薦を受け、姉の明愛と姉妹で初の海外ツアーに挑戦。通算2アンダー58位から出た千怜は、2バーディ、2ボギー「72」で回り、通算2アンダー60位で大会を終えた。「世界のレベルの違いを感じましたし、もっと上に行きたいのにそういうプレーもできない。こんなに頑張ったのに、こんな順位かって。悔しいです」と、かみしめるように思いを口にした。

岩井千怜は思い通りにいかない4日間だった(撮影/村上航)

明愛は通算4アンダーからスタートし、4日間自己ベストの「68」で終了。通算8アンダー38位に順位を上げたが、「もうちょっと行きたかった」とこちらも悔しさが残る4日間となった。

2021年に姉妹でプロテストに同期合格を果たし、同年に国内下部ツアーで2試合連続姉妹優勝。二人で「トップを争いたい」と挑んだ初めての海外ツアーは、悔しさを残すと同時に「ここで戦いたい」という思いを強める刺激にもなった。「成長できているのかな、とも感じています。こういう場所で、ずっと戦えたら」(千怜)と、海外挑戦が目標のひとつに加わった。

このあとは帰国して、3月2日から始まる国内女子ツアー開幕戦「ダイキオーキッドレディス」(沖縄県・琉球GC)に出場する。「優勝もしたいし、千怜と最終日最終組で回りたい」(明愛)。主戦場とする日本ツアーでも、姉妹そろっての活躍が二人のモチベーションとなる。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)

もう少し伸ばしたかったと振り返る岩井明愛(撮影/村上航)

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