約24mの屋上から男性(19)に飛び降りさせ… 「むごいことをした」集団暴行でただ1人起訴の男(19)

去年、広島県府中町の商業施設で男性が集団で暴行され、立体駐車場から飛び降りを余儀なくさせられた事件です。ただ1人起訴された19歳の男は、初公判で起訴内容を認め、「むごいことをした」などと語りました。

起訴状などによりますと、広島市東区の無職の男(19)は、去年6月、府中町にある商業施設で当時19歳の会社員の男性を集団で暴行し、男性に立体駐車場の屋上の壁を乗り越えることを余儀なくさせ、およそ24m下の地上に転落させるなど、あわせて7つの事件で傷害などの罪に問われています。

27日の初公判で、男は、起訴内容を認めたうえで、被害男性の写真を見て、「とてもむごいことをしてしまったと思う。謝罪では許されないが、本当に申し訳なく思っている」と述べました。

法廷では、屋上から飛び降りた男性が、左目を失明し、脳挫傷などによる高次脳機能障害などの後遺症が残っていることが明らかにされました。

この事件では、事件に関わったとして当時、18歳以下だった複数の少年らが逮捕されました。

男は家庭裁判所に送られたあと、「犯行を主導した少年の責任は重い」として、検察官送致、いわゆる「逆送」され、その後、検察に起訴されていました。

次回の裁判は、3月7日に行われる予定です。

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