小学校の金庫から「現金がなくなった」と報告の教諭 その後 自ら盗んだと告白 約12万円は返金 広島

広島市は、市内にある小学校の教諭が、職員室に保管されていた約11万5000円を盗んだと発表しました。現金が無くなったとうその報告をし、校長が被害届を警察に提出した後、盗んだことを認めたということです。

広島市教育委員会によりますと、教諭は2月24日、勤務する広島市安佐南区の小学校で、職員室の金庫に保管されていた現金11万5926円がなくなっていると校長にうその報告をしました。

報告を受け、校長は教諭らと校内を探しましたが、見つからなかったため、2日後、警察に被害届を提出したということです。

翌日の職員朝会後、教諭から校長に「自分が盗んだ」と報告があり、教諭も返金したことから、校長は警察への被害届を取り下げたということです。

市教委によりますと、教諭は、校長に借金を抱えていたことを明かし、「児童や保護者・家族・迷惑をかけた全ての人に謝りたい」などと話しているということです。

教諭は、祝日の23日に現金を盗んだということで、金庫は教員であれば誰でも開けることができる状態だったということです。

盗まれた現金は、生徒12人分の修学旅行の返金代で、担任が保護者に個人懇談会で返金する予定だったということです。

小学校では、校長らが生徒12人の保護者に対して直接、現金を返金していて、28日には全校対象の保護者説明会を予定していいます。

市教委は、「子どもたちや保護者、市民の皆様にご心配をおかけするとともに、学校への信頼を損なうことになり、心からお詫び申し上げます。今後、事実関係を把握し、厳正に対処するとともに、あらためて服務規律の徹底を図ります」とコメントしています。

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