【旧統一教会と地方政治】岸田首相、調査時期明言せず 自民党地方議員との関係

岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は28日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党地方議員との関係を4月の統一地方選までに調査するよう問われ「しっかり確認して明らかにしたい」と述べたが、時期については明言しなかった。立憲民主党の西村智奈美代表代行の質問に答えた。

 岸田首相は、統一選に向けて地方組織が旧統一教会との関係を持たないことを条件に候補者の選考手続きを行っていると強調。議員の過去の関係については「最後は心の問題」とし、「それぞれの議員が説明して有権者の信頼回復に努力するべきだ」と語った。

 西村氏は、自民が党所属の国会議員に対して自己申告の形で「点検」しただけで調査をしていないと指摘した上で「自治体議員に対してはさらに甘く、人数やどのような対応をしているかを公表しない」と批判。地方組織に委ねる形となっていることに対し、教団との決別を掲げる首相の覚悟やリーダーシップをただした。

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