【高根沢】高根沢高普通科3年増形寧音(ますがたねね)さん(18)が、全国商業高等学校協会主催の検定のうち8種目で1級に合格した。普通科に在籍しながら8種目の1級取得は同校で初めて。増形さんは「毎日勉強した。しないとそわそわするようになっていました。それが合格理由だと思います」と振り返った。
増形さんが1級に合格した検定は、珠算・電卓実務検定電卓の部やビジネス計算実務検定珠算の部、情報処理検定ビジネス情報部門、ビジネス文書実務、商業経済、簿記実務、英語、財務諸表分析の8種目。
同校によると本年度、県内高校で8種目以上に合格した生徒は40人で、宇都宮商業高が35人で最多。そのほか高根沢高など5校で各1人となった。
増形さんは「商業系の学校に入ったのだから、資格は取っておいた方がいい」と、2年生時から取得に挑戦。出遅れた分と商業科目の多くを習っていないハンディを、帰宅後の毎日4時間以上の学習で乗り越えた。「勉強した分、理解が深まり楽しさを覚えた。一つ一つの合格が自信につながり、うれしかった」と笑顔を見せる。
商業科主任の落合直文(おちあいなおふみ)教諭は「目標を持っての取り組みだが、かなり努力したのでしょう」とねぎらう。
このほか、商業科3年早川泰樹(はやかわたいじゅ)さん(18)は7種目で、同青木梨奈(あおきりな)さん(18)は6種目で1級に合格した。それぞれ後輩たちに対し、「自分の目標に向かって頑張って」「協会の検定試験上級の取得で、進路の幅も広がります」とエールを送った。