安心につながれば…「猫の死骸」相次ぎ発見のさいたまでパトロール強化 南、桜区 学校にも注意呼びかけ

猫の死骸がつるされていたとみられる鉄棒=2月17日、埼玉県さいたま市南区

 埼玉県さいたま市南区の小学校や桜区の畑などで猫の死骸の一部が相次いで見つかった事件を受け、市は市民の不安が広がっているとして、27日から両区の防犯パトロールを強化した。市教育委員会は27日、各学校に注意を呼びかけた。

 市内では小学校などの下校時間に合わせて、月、水、金曜日の午後2時半から約1時間半にわたり、青色パトロールカーによる防犯活動を実施している。南区と桜区は、今回の事件を受けて、27日から火、木曜日も加えて平日に拡大。猫の死骸が発見された南区の西浦和地区と桜区の大久保地区を重点的にパトロールする。担当者は「市民の安心につながればと思っている」と話し、当面は継続するとしている。

 桜区の現場近くの小学校では、校長や担任教諭が子どもたちに事案を説明し、下校時間を守って1人で下校せずに必ず複数人で下校することや、危険だと思われる場所に近づかないことなどを伝えた。保護者宛てに、同様の内容のメールを送信。下校時は当面、教諭が通学路を子どもたちと一緒に歩くことにしている。

 南区では13~17日、猫の死骸の一部が公園のベンチや小学校の校庭で発見された。桜区では26日、畑と市道に猫の死骸の一部が見つかった。県警が動物愛護法違反容疑で捜査している。

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