税金の無駄遣いを100億円以上削減!神戸市会議員 上原みなみ氏インタビュー(PR)

神戸の市会議員として働く、上原みなみさん。2011年に初当選し、現在2期目を終えようとしています。上原さんは正義感が強く、何事にも全力投球。お天気キャスターを経て市議になったばかりの時に、税金の無駄使いに目をつけ、合計で100億円以上の削減に成功したことを実績として挙げています。

上原さんは父親からのDVや離婚を経験しており、苦しい思いをしました。そのため同じような想いをしている市民の皆さんには手を差し伸べて「自分らしく生きて欲しい」と常に考えています。そんな上原さんに、神戸市会議員としての活動実績と、これからの政策について話を聞きました。

居眠り議員を追い出すべく、政治家になることを決意

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

なぜ政治家を目指したのでしょうか?

上原みなみさん(以下、上原氏):

周囲から「議員になってみたら?」と勧められ、当初全く興味がありませんでしたが、議会を傍聴してみると、居眠り議員が多数いる事実を目の当たりにしたことがきっかけです。

「神戸の魅力がなくなったのは、居眠り議員のせいだ。居眠り議員を追い出そう!」と政治家を目指すことに決めました。

周囲の心配をよそに、100億円以上の税金無駄遣い削減に成功

編集部:

「不正に立ち向かう」とのことですが、具体的なエピソードはありますか?

上原氏:

環境局のごみ収集職員体制を根本から見直し、1期(4年間)の取り組みだけでも100億円以上の行政コストを削減しました。

ごみ収集職員には、1日あたり5回を超えてゴミを収集すると、6回目から1回毎に1人当たり1000円もらえる等の特殊勤務手当があったのです。当時、回数を増やす目的で、収集基準1.1tに満たないごみ量でクリーンセンターに運び、人が負荷を掛けたりレンガを載せたりして、特殊勤務手当を不正に受け取っていました。

また、ごみ収集職員は昼過ぎに仕事が終わるのに、約11億円の時間外勤務手当がついていました。後にごみ収集が終わった昼過ぎから野球をしていたことも発覚。また、当日欠勤が多いので、予備職員まで存在していました。時間外勤務の内訳も調べてみると、不要なものが大部分!しかし、これまで改革する議員は誰1人いなかったのです。

この事実が許せず、たった1人で改革に取り組み、時代に合わない特殊勤務手当を全廃し(マイナス1.2億円)、時間外勤務を大幅削減(マイナス6億円)、新規採用ストップによる人件費削減(2012~2019年に現業職員の退職者不補充により1100人削減、マイナス110億円)も含めて約117億円の行政コスト削減に成功しました。

編集部:

神戸市会議員の方は、ごみ収集職員の不正受給について知っていたのですか?

上原氏:

はい。内部通告で発覚し、同様に説明を受けたと思いますし、それ以前から知っていた議員もいたかも知れません。

しかし、神戸市には労働組合からの支援で当選している議員もいるので、不正の事実を知っていても、守ろうとする動きもあります。そのため、ごみ収集職員に対する社会通念上理解できない特殊勤務手当の存在や、手当の不正受給は、数十年間改革されることがなかったのです。

私がこの問題に目をつけて改革に向けて闘っていた頃、私の車は、夜中3時に塗装の剥離剤をまかれる被害に遭い、周囲から心配されました。それでも市民の皆さんの税金が不正・無駄に使われる事を止めなければならないと、ひるむことなく徹底的に取り組みました。

編集部:

他に市会議員として改革したことはありますか?

上原氏:

「食都神戸事業」において市職員の海外出張について調べてみると、目的が達成されたのか等、全く検証がされていないまま、慣習のように毎年渡航が行われていました。「成果」のところに、「フランス人のご意見が聞けた」「ぼっかけうどんやカレーを3400食売り上げた」など、感想程度の事しか書かれていない。費用対効果の観点から、海外渡航を検証すべきではないかと議会で質問したところ、既に予算計上されていた2023年度からゼロベースで見直される事になった等、私が議会で取り上げてから正されたことは多々あります。

お天気キャスターの経験を生かして、住民の暮らしを守る

編集部:

政治の世界で発揮できる、ご自身の強みはどこにあると思いますか?

上原氏:

論理的にわかりやすく人に伝える能力が、私の強みです。私は2001年に気象予報士試験に合格してから、5年半の間、テレビでお天気キャスターを務めていました。ローカル局だったので、1人で色々な業務をやる必要があったのです。天気図解析はもちろんのこと、原稿や絵コンテの作成、リポートから生放送出演まで全てを1人で行っていました。

出演時間は3分もなかったので、どうやったら短い時間で正確な情報をわかりやすく伝えられるかを考えて、毎日5時間以上も準備に費やしていました。お天気キャスターの仕事を通し、情報収集したことを踏まえて、論理的に伝える力がついたと思います。

編集部:

自分の強みを発揮できたエピソードはありますか?

上原氏:

市民の暮らしが不便になりかねない、ほぼ決定していた政策を、阻止する事ができました。当時神戸市は、民間鉄道の北神急行を市営化することから、できるだけ市営地下鉄に乗ってもらおうという思惑を持っていました。そのため、谷上駅を通らずに運行する既存の市バス(64系統)を大幅減便し、谷上駅行の市バスを新設する構想を立てていたのです。

しかし、バス1本で市街地に行ける住民にとっては、その政策が実現されると、市バスで地下鉄の駅まで行って、地下鉄で市街地に出る必要があるのです。時間も余計にかかり、運賃も安くなるわけでもない。バスから地下鉄に乗り換える手間だけが増えます。

そこで私はポスティングにより、市バスの減便についてのアンケートを全戸住民に取りました。すると、当初神戸市は「市バス64系統から地下鉄利用に替えるのが800人」と言っていたのに対し、アンケート結果は「地下鉄に乗り換える人は80人」という結果が出ました。これは新設された62系統の1日乗客が、現在も100人なので、推計としては精度が高い結果だったと思います。

私はアンケート結果で得た生データを使って、議場で市長を含めた交通局担当に質疑。そこで、市長が市バス減便への住民反発を危惧しはじめ、計画は白紙になりました。地道に集めた情報を元に、議会で発言したことが認められた例です。市民に不便を強いる政策をくい止めたことで、周辺住民には「あの時はありがとう!」と言ってもらえています。

市民目線100%で政治活動をしていきたい!

編集部:

上原さんが感じる、現在の神戸市の課題点や問題点を教えてください。

上原氏:

神戸市は改革が非常に遅れています。

たとえば、ごみ収集も私が取り組み始めてからやっと、民間委託が進められました。神戸市のごみ収集職員の平均年収は700万円超で、民間事業者の2倍近くです。民間委託の方が費用が抑えられます。私が1期目の時は、政令市でごみ収集業務が市の直営100%だったのは、神戸市だけでした。

それは議員の体制が変わらず、政党などのしがらみや昔からの悪しき慣例が今も残っていることが大きな要因だと思っています。改革を進めるためには、まず市政に関わる「人」を変えていかなくてはなりません。

編集部:

これから上原さんが進めていく政策を教えてください。

上原氏:

私は、以下の3つを主要政策に掲げています。
・生きる力を育む教育
・子育てしやすい街
・事業者を守る・映える観光

政党に属していない私は100%市民目線で、全て是々非々で、市民の暮らしやすさや神戸のポテンシャルを最大限活かす政策を考えています。

将来、自分で選択して生きていくためにも、自分の頭で考える習慣を子どもの時から身に着けてほしい

編集部:

「生きる力を育む教育」の政策として、具体的にどのようなことを進めていきますか?

上原氏:

「自分の頭で考え、自分で選択できる人になる教育」を進めていきたいと思っています。

面倒がらずに自分の頭で考えて行動しないと、将来自分の生き方に責任が持てなくなります。誰にも、多くの才能が眠っています。是非、一つでも多く開花させて、選択肢を自分で広げて欲しいと思うのです。特に、これからは、将来年金が今ほどもらえなくなることは間違いありません。自分でどんな生き方がしたいかしっかり考えて、後悔することが少ない人生を歩むには、子どもの頃からウォーミングアップをしておくに越したことは有りません。

「自分の頭で考える教育」を進めるためには、教育現場でのルールをなるべく減らしていくべきだと思っています。ルールだから従うのではなく、想像力を養うことで相手を思いやり、常に自分の頭で善悪や言動を考えながら学校生活を送れば、「生きる力」が身につくはずです。

そのために私は教育委員会へ、校則や学校でのルールの削減を訴えていきます。具体的には、「危険を回避するためのルール」以外は見直すべきだと考えます。教育委員会から学校へ私の政策を落としてもらい「生きる力を育む教育」を実現したいです。

母親だって、たまにはエステやカフェ、ショッピングに行ってもいい!

編集部:

「子育てしやすい街作り」を政策として掲げていますが、どのようにして子育て世帯に選ばれる街にしていく予定でしょうか?

上原氏:

お母さんが暮らしやすい神戸にしていきたいです。母親は子供ができると、自分のしたいことが思うようにできなくなります。子育て中のママが美容院に行けば、「今日お子さんはどうされたんですか?」と聞かれることもあるでしょう。私自身、子どもを保育所に預けて働こうとしたら姑さんに、「自分で育てられないなら子どもを産む資格がない」と言われました。

子どもができると、全てを子ども中心にして、自分のやりたいことも諦めないといけない風潮は、今の日本には当然の様に残っています。そこで政策の一つとして、子どもを安心して預けられるようなショートステイ先を増やしたいと思います。以前、神戸市の一時預かりやショートステイ事業は「病気などやむを得ない場合に利用してください」といった文言が書かれてたのです。

「病気などやむを得ない」といった文言を削除し、ショートステイ等の利用手続きも簡単にしました。もっともっと社会全体で子育てをする神戸になれば、母親がリフレッシュでき、自分を取り戻す時間もできるはずです。私自身が苦しんだ経験から、大袈裟かもしれませんが、母親の人権を守りたいです。そうすることで、精神的に追いつめられるケースも少なくなり、子育てがもっと楽しくなると思います。

Instagram映えで観光客誘致を狙う

編集部:

事業者を守る・映える観光について、政策内容を詳しく教えてください。

上原氏:

神戸市内の事業者を守るために、実態に即した支援をしたいと考えています。コロナ禍で神戸市から飲食店や物販店等に様々な支援をしてきましたが、あまり役に立たないケースもありました。それは、神戸市が大きな団体とばかり話をしており、小さな店舗に直接困りごとを聞いていないことが要因だと思っています。

神戸市はファッションの街で、神戸発のおしゃれなブランドがいくつかあります。しかし市内で服が売れないために、神戸から撤退するブランドが多く出てきているのです。せっかく素敵なブランドが神戸にあるのだから、直結する支援をして、神戸市の経済を活性化させたいと思います。

編集部:

映える観光についても、政策内容を教えていただけますでしょうか?

上原氏:

Instagram映えするようなフォトスポットを、たくさん設置していきたいと思います。神戸市は、観光が非常に弱いです。神戸港には、4000人も乗れるような豪華客船で外国人が旅行に訪れます。しかし港についた途端、観光バスに乗って大阪や京都に行ってしまうのです。

ポートチャージは無料なので、神戸市は1円も儲かりません。神戸には綺麗な海と山があるので、Instagram映えするフォトスポットを作って「神戸にいきたい!」という人を増やしたいです。特に若者は、Instagramをみて訪問先を決めています。SNSで神戸が話題になれば、オシャレなフォトスポットをつくる費用だけで観光客が増え、大きな費用対効果が見込めるはずです。

政治はあなたの生活そのものです!

編集部:

最後に伝えたいことはありますか?

上原氏:

皆さんには、自分らしく生きて欲しいと思っています。そのためにも、政治に関心を持っていただきたいです。政治は、皆さんの生活に直結します。関心を持たなければ、自分たちにとって不利益なことを勝手に決められてしまうこともあるでしょう。

私の政策内容は、私自身が悩んだ経験をもとに、常に住民の皆さんの皆さんにいかにお役に立てるかを考えて掲げています。ぜひ、私の活動にも興味を持っていただきたいです。

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