「山口マツダ西京きずなスタジアム」のネーミングライツ 山口市と山口マツダが契約更新

▲スタジアム入口の看板も”お色直し”

 2023年3月末に契約期限を迎える山口市スポーツの森「西京スタジアム」のネーミングライツ(命名権)が更新されることになった。山口市と山口マツダ(大原敏之社長)が契約を更新したもので、愛称は引き続き「山口マツダ西京きずなスタジアム」および「山口マツダ西京きずなスタジアム第2球場」となる。契約期間は2023年4月1日から2028年3月31日までの5年間で、契約金額は年300万円(税別)。    

 市と同社は、2018年2月に、同スタジアムと第2球場のネーミングライツ契約を締結。市が所有する施設で初めて命名権が導入された。愛称の「きずな」には、「市の歴史や文化、風土を次世代の子どもたちに繋げていき、スタジアムを訪れた多くの人々が『きずな』を深める交流の場になってほしい」との願いが込められている。    

 同社はレノファ山口FC のオフィシャルトップパートナーをはじめ、山口ペイトリオッツ、ミネルバ宇部など、積極的に地元スポーツチームへのスポンサード支援を実施。また、毎年12 月に山口市を舞台に繰り広げられる「日本のクリスマスは山口から」事業にも協賛するなど、スポーツ・文化を通じた地域貢献活動に取り組んでいる。「これからも、地元・山口との『きずな』を大切にし、スポーツ振興に貢献したいとの想いから、この度の契約更新となった」と同社。    

 今回の命名権更新にあたり、スタジアムの看板も改修される。愛称は変えず、「より親しみやすくイメージしやすいものに」との考えから、同社も協賛している「山口きずな音楽祭」のシンボルマークで、「きずな」を漢字で意匠化した「絆」を使用することになった。    

 更新にあたって同社は「今後も企業活動を通じて、常に地域と共にあることを自覚し、地元に根ざす企業として地域社会やコミュニティに貢献し、地元やまぐちと共に歩んでいく」、伊藤和貴山口市長は「引き続き使用できる愛称に込められた想いに応えられるよう、次世代の育成につながる取り組みを始め、スポーツを通じた地域活性化や多様な交流人口の拡大を通して、スポーツから生まれる『きずな』や交流を、地域の活力につなげていきたい」と話している。    

 なお、同スタジアムでは命名権更新を記念して、広島東洋カープOBを招いての少年野球教室の開催が検討されている。              

 「山口市スポーツの森」(山口市宮野上237)は、西京スタジアム、第2球場、多目的広場からなるスポーツ施設。同スタジアムは「プロ野球の公式戦にも対応できる野球場」として、1995年5月に運用が開始された。以来、プロ野球のオープン戦や全国高等学校野球選手権山口県決勝大会をはじめ、プロアマを問わず様々な大会が開催されてきた。2007年8月14日には、初のプロ野球公式戦「横浜ベイスターズ対東京ヤクルトスワローズ」も開催され、約8700人が観戦。運用開始以降、例年3万人以上が訪れ、親しまれている。

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