「新劇場とともに羽ばたく」卒業生8人、憧れの舞台へ ハウステンボス歌劇学院

歌劇団のテーマソング「夢の扉」を斉唱する卒業生(前列)=佐世保市、ホテルヨーロッパ

 プロの舞台人を育成するハウステンボス歌劇学院(坂口克彦学院長)の第9期生卒業式が2日、長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)内ホテルヨーロッパであった。卒業生8人は17日にオープンする新たな専用劇場「ハウステンボス歌劇大劇場」で、憧れの舞台に立つ。
 新劇場は開業30周年の最後を飾る事業として誕生。現在の約4倍となる約千人の座席数を備える。卒業生は昨年5月に入学。舞踊や演劇、和楽器演奏などを学んできた。歌劇団の実習生として、16日のこけら落とし公演を含め、舞台を重ねていく。
 卒業式で坂口学院長は「立派な歌劇団員、素晴らしい社会人として成長することを願う。それが支えてくれた方々への恩返し」と式辞。卒業生代表の新津南緒(なお)さんは「新たな劇場とともに日本、世界へと羽ばたいていく」と決意を新たにした。式後、長崎市出身の中屋美南(みなみ)さんは「皆さまが夢と希望を持ってくださるよう元気はつらつな姿を見せたい」と抱負を語った。
 歌劇団「歌劇ザ・レビューハウステンボス」はこけら落とし公演から「ハウステンボス歌劇団」に改称。2013年7月の結成から10年の節目を迎え、新拠点で新たな演出のステージを披露する。

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