家庭科技術検定「四冠王」達成 島原商高卒業の12人、団体賞受賞第1号

「四冠王」を達成した家政科の卒業生12人=島原商業高

 長崎県島原市城内1丁目の県立島原商業高(前田由美子校長、284人)家政科を今春卒業した12人が、本年度の全国高等学校家庭科技術検定の和服、洋服、食物調理、保育の4種目全てで1級に合格し、「四冠王」を達成した。同校によると、四冠王は全国で58人。学校別合格者数では同校が全国トップとなり、本年度新設された四冠王団体賞の第1号に輝いた。
 同検定は全国高等学校家庭科教育振興会が1960年から実施。家庭科技術検定の3種目(和服と洋服の被服製作、食物調理)、保育技術があり、4種目とも1~4級の実技と筆記試験に合格すれば昇級する。
 家庭科技術検定の3種目全ての1級合格者を「三冠王」、保育技術検定の1級合格が加わると「四冠王」として表彰される。4種目全ての1級合格者数が最多の学校を表彰する団体賞が本年度から始まった。
 本年度の同校家政科卒業生のうち「保育・ファッションコース」の22人が三冠王となり、そのうち12人が四冠王を達成。12人は1年時から年2回の検定に挑み、各種目の4級から合格を積み重ねた。四冠王の1人、林田叶愛さん(18)は「大変だったけど、頑張りが認められてうれしい。進学先でも学んだことを生かしていきたい」と話した。

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