コロナ入院の「空床補償」 延べ37医療機関が5億円の過大受給 県「『幽霊病床』など不正な請求はない」

新型コロナ患者の入院に対応出来るよう、ベッドを空けている医療機関に国が補助金として支給する「空床補償」について、県内の一部の医療機関が過大に受け取っていたことが分かりました。

県によりますと、県内の延べ37の医療機関が、2020年度は1億4千万円、21年度は4億5千万円、あわせて5億9千万円、過大に受け取っていたということです。

「空床補償」は、通常の診療を制限することで病院に出た損失を補填するもので、1床当たり1日1万6千円から43万6千円が支払われます。

県では、過大受給の大半は制度の理解不足が原因で、今後、過大受給分の返還を求めるとしています。

空き病床があるにもかかわらず、コロナ患者を受け入れず補助金だけを受け取る、いわゆる「幽霊病床」といった不正な請求はなかったということです。

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