3.8万人が激走!東京マラソン

新型コロナの影響で制限されていた出場人数を3万8千人に戻して開催された今年の東京マラソン。沿道から多くの応援も送られ、大きな盛り上がりをみせました。

都庁の前でウオーミングアップを行うランナーたち。その中には、3年前まで日本記録を保持していた町田市出身・大迫傑選手の姿も。東京オリンピック以来およそ1年半ぶりとなる国内でのレースとなります。午前9時10分、号砲が鳴り響き大迫選手をはじめ、およそ3万8千人のランナーたちが小池知事が見守る中、次々とスタートしました。

18キロ地点、浅草の雷門前では沿道に多くの人が並び、ランナーの通過を待ちます。スタートからおよそ50分、先頭集団が姿を現しました。大声を出しての応援はまだ禁止されていますが、沿道の人たちは、大きな拍手でランナーたちを盛り立てます。気温およそ9度という寒さの中、拍手を続けていた2人は手が赤くなっていました。沿道の人は、「主人を応援しに来たんですけど、みなさんすごく頑張っていて感動しています」と話しました。また同じく夫の応援に来たという人は、タブレットで懸命に走っている位置を確認しますが、あまりのランナーの多さに「見つけられないと思います」と話しました。

ゴールの東京駅前、男子はデッドヒートの末エチオピアのデソ・ゲルミサ選手が2時間5分22秒で優勝し、日本勢トップは25歳の山下一貴選手が、日本歴代3位となる2時間5分51秒のタイムで7位に入りました。大迫選手は日本人3位に入り、10月に行われるパリ・オリンピック代表選考会のMGC=マラソン・グランド・チャンピオンシップの出場権を獲得しています。女子はケニアのローズマリー・ワンジル選手が2時間16分28秒で優勝し、地面に感謝のポーズ。日本勢は、松田瑞生選手が2時間21分44秒で6位に入りました。

その後も、一般ランナーたちが続々とゴールに飛び込んできます。完走するともらえる記念のメダルを皆、うれしそうに掲げていました。4年ぶりに制限人数が戻された大会は、3万8千人のランナーたちが笑顔とともに東京の街を駆け抜けました。

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