九州オルレ「松浦・福島コース」 長崎県内外や韓国から600人 自然を満喫

地域住民から湯茶のもてなしを受けるオルレ参加者=松浦市福島町

 韓国・済州島発祥のトレッキング「九州オルレ」の「松浦・福島コース」オープニングイベントが4日、松浦市福島町であった。長崎県内外や韓国から約600人が参加し、自然豊かな福島の山野を歩き、心地よい汗を流した。
 オルレは済州島の方言で「家に帰る細い道」の意味で、それぞれの土地の自然や歴史を感じながら山歩きを楽しむこと。「九州オルレ」は九州観光機構が九州各県で計19コースを認定している。
 松浦・福島コースは同市福島町塩浜免の市福島支所をスタート。玄海国定公園の景勝地「イロハ島」を望む大山展望所、木造校舎が残る旧養源小、日本の棚田百選に選ばれている「土谷棚田」がある同町土谷免を巡る約10キロ、4~5時間のコース。昨年12月26日付で県内3カ所目のコースに認定された。
 イベントには想定していた倍の参加者が集まり、セレモニーの後、午前10時から順次スタート。途中に設けた休憩スポットでは地域住民らがアジフライや焼きクルマエビ、湯茶、おむすびなどでもてなし、参加者を喜ばせた。
 佐賀県伊万里市松島町の会社員、松尾達也さん(67)は妻の勝代さん(60)と参加。「九州内のコースはほとんど歩いた。福島のコースは坂が急できつかったが、景色は素晴らしかった。途中でいただいたクルマエビがおいしかった」と話した。

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