准看護師受験20人無効に 卒業証明書送付遅れ 宇都宮の専修学校

 宇都宮市医療保健事業団付属宇都宮准看護高等専修学校(松本国彦(まつもとくにひこ)校長)は6日、不適切な事務処理が原因で、宮城県准看護師試験を受験した2年生20人の受験資格が無効になったと発表した。 

 同校によると、受験後に同県へ3日正午までに提出しなければならなかった20人の卒業証明書を、2日午前9時に速達の簡易書留で郵送したが、同県庁に届いたのは3日午後2時31分だった。

 同日、同県の担当者から「『期限までに提出のなかったものは、受験資格がなかったものとする』との規定に基づき、無効とする」との連絡があり、問題が発覚した。 

 同校は「2日の卒業式当日に速達で送付すれば届くと思い込み、到着日時等の確認をせず、事務処理をしてしまった。事前に卒業確定(予定)証明書による手続きで確実に対応するべきだった」と説明している。

 試験は2月14日に同県内で行われ、3月7日に合格発表の予定だった。20人は全員、本県在住だが、同校の方針で県外の試験も受けた。2月5日に行われた本県の試験は全員、受験しており、3月7日に合格発表がある。 

 今後の対応について、同校は宮城県の試験にかかった費用を補償する方針であるほか、本県の試験結果に応じて個別に対応するという。

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