ペインターの右肘に不安 フィリーズの先発5番手争いはどうなる?

フィリーズはオープン戦初登板のあとに右肘の違和感を訴えた有望株アンドリュー・ペインターについて、その後の最新情報を提供していない。カルロス・コレア(ツインズ)に「スターになるだろう」と絶賛されたペインターだが、故障が長引きそうな気配はないとはいえ、フィリーズがペインターのメジャー昇格を急ぐ必要性はなく、19歳での開幕ローテーション入りは実現しない可能性が高そうだ。ペインターが先発5番手争いから脱落し、フィリーズのキャンプ地では先発5番手争いの行方に注目が集まり始めている。

フィリーズは先発ローテーション5枠のうち、アーロン・ノラ、ザック・ウィーラー、タイワン・ウォーカー、レンジャー・スアレスで4枠は当確。残り1枠を複数の候補者が争う状況となっている。ただし、シーズンを5~6人の先発投手で乗り切れるわけではなく、昨季は10人の先発投手を起用(うち2人はオープナー)。2011年以降、毎年少なくとも9人の先発投手を起用しており、長いシーズンを乗り切るうえで、先発投手陣の層の厚さは非常に重要だ。

先発5番手の最有力候補とみられているが、昨季16先発を含む20試合に登板し、6勝4敗、防御率3.86をマークしたベイリー・フォルターだ。ほかにはクリストファー・サンチェスとマイケル・プラスマイヤーも先発5番手争いに加わっており、ロブ・トムソン監督は昨季47試合に登板したニック・ネルソンも候補の1人であることを認めている。先発投手陣の層の厚さについて「とても心強く思っている」と語ったトムソン監督。「複数の選択肢があるし、私は彼らを信頼しているよ」と先発投手陣の充実度に手応えを感じているようだ。

ペインターはまだ19歳だが、プロ2年目の昨季はマイナーA級からスタートし、A+級を経てAA級まで到達。3階級合計で22試合に先発し、6勝2敗、防御率1.56の好成績を残した。今季はAA級でスタートすることになりそうだが、AA級とAAA級で昨季同様の好成績をキープできれば、シーズン途中にメジャーの先発ローテーションに加わることになるだろう。

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