第31期倉敷藤花戦 東京で開幕 最多72人が挑戦権懸け争う

開幕戦で対局する宮宗女流二段(左)と鎌田女流2級=東京・将棋会館

 女性将棋の公式タイトル戦「大山名人杯第31期倉敷藤花戦」(日本将棋連盟、倉敷市、同市文化振興財団、山陽新聞社主催)は7日、東京都渋谷区の将棋会館で開幕した。過去最多の72人が参加し、8連覇中で通算14度目の戴冠を狙う里見香奈倉敷藤花(白玲、清麗、女流王座、女流王位との女流五冠)への挑戦権を懸けてトーナメントで争う。

 挑戦者は10月上旬に決まる見込み。前期、里見に初挑戦した西山朋佳女流三冠(女王、女流名人、女流王将)をはじめ伊藤沙恵女流三段、加藤桃子女流三段ら実力者がしのぎを削る。有望な若手らも絡み、ハイレベルの戦いが予想される。

 この日の開幕戦では、後手の宮宗紫野女流二段が112手で鎌田美礼女流2級を退けた。

 タイトル戦3番勝負は11月上旬までに第1局が行われ、第2局は同18日に倉敷市芸文館で指される。1勝1敗のタイにもつれた場合は、翌19日に第3局が同館である。

 対局の観戦記は4月上旬から本紙に掲載する予定。

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