宇都宮の大谷地区にメガソーラー シナネンが開設、栃木県内で初

太陽光発電所の開所式でテープカットをする安田社長(中央)ら

 電力販売などエネルギーサービスのシナネン(東京都港区、安田貴志(やすだたかし)社長)は、宇都宮市大谷町に太陽光発電所「宇都宮シナネンソーラーパーク」を整備し、7日に開所式が行われた。同社最大規模で、栃木県内での開設は初めて。災害発生時は地域に電源を供給する。

 発電所は民有の遊休地約5.2ヘクタールに整備した。想定年間発電量は約350万キロワット時で、一般家庭811世帯分に相当する。昨年11月に着工し、2月末に稼働した。総工費は約9億円。東京電力に売電する。

 シナネンによると、設置した太陽光パネルは、地面の大谷石から反射する光量も想定し、両面で発電できる。大雨対策として貯水池も設けた。

 今月中にはAC電源を設置する予定。近接する城山中央小は避難所に指定されており、災害時は同校に避難した人に使用してもらう。

 開所式で安田社長は「国内のグリーンエネルギーの割合増加に貢献する。災害時などもしもの備えとしても地域に活用いただきたい」と話した。

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