「長崎地区労会館」解体へ 労働組合の活動拠点 跡地に公用車駐車場

新年度に解体される旧長崎地区労会館(右)と、長崎市役所の新庁舎(左)=長崎市

 長崎市は7日の市議会総務委員会で、同市桜町の市有地にある旧「長崎地区労会館」を新年度に解体し、2026年度に駐車場を整備するスケジュールを示した。同会館は約64年にわたり市内や市周辺の労働組合の活動拠点となってきた。現在利用している「長崎地区労働組合会議」(33組合)の事務所は、今年5月から市役所金屋町別館(金屋町)に移転する。
 同会館は市道を挟んで新市庁舎(魚の町)と隣接する場所にあり、解体などは新庁舎建設事業に伴う周辺整備の一環。市は新年度当初予算案に解体費4900万円を計上している。
 市などによると、同会館は鉄筋コンクリート造り5階建て(延べ床面積約1273平方メートル)で、1958年に完成。解体後の跡地(約500平方メートル)には、26年度に鉄筋コンクリート造り2階建ての駐車場を建設し、公用車など25台を止める予定という。
 このほか上下水道局などが入っていた市役所別館(桜町)も新年度から解体し、27年度までに地上の都市公園や地下の公用車駐車場(約135台)などを整備する計画。


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