"日本の真の影"に切り込む政治ドキュメンタリー『妖怪の孫』、ナレーションを務めた古舘寛治のオフィシャルインタビューが到着

日本アカデミー賞作品『新聞記者』や、官邸政治の闇を描いた『i-新聞記者ドキュメント-』など、世に訴える映画を手掛けてきたスターサンズと、邦画史上初となる現役総理大臣のドキュメンタリー『パンケーキを毒見する』の内山雄人監督&制作スタッフが制作した、“日本の真の影”に切り込む政治ドキュメンタリー『妖怪の孫』。3月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国の劇場で公開される。 このたび、本編のナレーションを務めた古舘寛治のオフィシャルインタビューが到着した。

大手メディアでは決して出来ない、安倍政治を“今、まさに”本気で検証する

歴代最長在任期間となった故安倍晋三元総理。タカ派的な外交政策と“アベノミクス”に代表される経済政策を行ない、高い人気を誇った半面、物議を醸す言動やスキャンダルの絶えない人物だった。長期政権下、日本は分断と格差が広がり、選挙に勝てば問題も疑惑も忘れ去られるという悪習が政治に根付いてしまった。

安倍晋三とはいったい何者であったのか。この国に遺したものは何だったのか。

「昭和の妖怪」と呼ばれた母方の祖父・岸信介(元総理)。幼心に「祖父の教え」として刷り込まれた野望を実現しようとした政治姿勢と、その背景にある血縁の秘密。妖怪の魔の手は、いかなる嘘や不正さえも諦めで満たし、政官の倫理観を地に堕とした。その結果としての黒塗りや改竄の蔓延。それは、いつの間にか日本国民の心にさえも忍び込んでいた。なぜ、安倍政権は選挙に強かったのか? 何が多くの国民を惹きつけたのか? アベノミクスの失敗から見る今後の経済発展や、政治と行政のモラルの低下、そして戦争ができる国になろうとしているニッポンの本当の姿、その根本にあるものを紐解いていく。

『パンケーキを毒見する』に続いて本作のナレーションを担当した古舘寛治。引き受けた理由を聞れると、

「僕は以前から(SNSなどで)政治的発言もしていましたから、『パンケーキ~』の際も、そして今回も『別の人がいいのでは?]という意向を伝えました。観客の裾野が広がると思ったからです。ただ日本では、やはりこういった仕事を引き受ける人があまりいないようで」

と語る。 映画を観た感想について

「有権者が知っておくべき情報やメッセージがいくつもあり、意義深い作品。僕らの国が、今どういう状態なのか。嘘で固めて国を動かしている現実が描かれています。本作が提示するひとつの側面を知ったうえで、われわれ国民が次にどう行動するのかが問われている」

と感じたという。 これから映画を観る人へ向けて

「『古舘寛治がナレーションか』と観る気を失わずに、騙されたと思って観てほしい。人間は一人で生きていくことはできません。必ず何らかの組織と繋がり、その組織が国という大きなものと関わっています。ですから国と自分の人生は切っても切れないもの。国がますますおかしくなったら、現在の平和な毎日を送り続けられるでしょうか。視野を広げて、つねに心のどこかで国のあり方も気にしながら生きていってほしい。『妖怪の孫』は、そのきっかけになる映画だと思います」

とメッセージを残した。

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