「マスク外すの不思議」中学校で “マスクなし” 卒業式 コロナ禍乗り越え絆 広島 

高校に続いて、8日は広島県内の多くの中学校で卒業式がありました。コロナ禍で中学校生活を過ごした卒業生ですが、マスクを外して学び舎を後にする生徒もいました。

広島市立幟町中学校でも卒業生86人が式に臨みました。

国の方針を受けて、ことしの卒業生はマスクを外して式に出席できます。ただ、最終的には生徒個人の判断に任せるとしていたため、マスクを外したのは一部の生徒たちでした。

広島市立幟町中学校 金川勉 校長
「入学してまもなく約2か月の臨時休業を余儀なくされ、さまざまな制限の中でしたが、”生徒がつくる幟” を実践してくれました」

金川校長は、コロナ禍で3年間を過ごした生徒たちに「少しずつ行事もできるようになり、リーダーシップと団結力を見せてくれた」とお祝いの言葉を贈りました。

卒業生の代表は、入学直後にコロナによる休校や分散登校が続いたことを振り返り、「全員そろって授業を受けたときは本当にうれしかった。クラスの絆は深まり、団結力も高まった」とこたえました。

卒業生代表
「たくさんの行事が中止になり、さびしい3年間と思われるかもしれませんが、個性豊かな仲間と助け合いながら、とても楽しい3年間を過ごすことができました」

卒業生(マスクで出席)
「わたしはマスクをして出席しました。やっぱりまだコロナが怖いので」
「コロナが怖いのもそうなんですけど、ほとんどの人が外していなかったので」

卒業生(マスクを外して出席)
「写真撮るときにマスク外していたほうがいいかなっていう。(3年間のマスク生活は)顔ここまでみたいな感じで、その顔でしか見てなかったので、マスク外すのは不思議。新しい顔が出てきたみたいで」

卒業生の保護者
「(コロナ休校のころは)親子ともども不安で気持ちが不安定になって、ずっと冷や冷やした3年間でした。(高校では)マスク外してみんなとごはんを食べたり、食事を楽しく、話しながら食べる時間が持てたらいいなと思いますね」

新型コロナへの対応が大きく変わる春を迎え、卒業生や保護者たちはこれから始まる高校生活への期待とともに不安も抱えていました。

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