長崎大1206人合格 県内割合36.3% 合格者はHP上で発表

合格を喜ぶ受験生(左)=長崎市、北九州予備校

 長崎大は8日、2023年度入学者を対象にした一般選抜試験前期日程の合格者をホームページ上で発表した。1206人が吉報を受け取った。
 募集定員1061人に対し2269人が受験していた。競争率は1.9倍で、過去4年で初めて2倍を切った。合格者は男子741人、女子465人。出身高校所在地別にみると県内438人、県外768人で、県内の割合は36.3%(前年比1.9ポイント増)だった。
 学部別にみると、多文化社会81人(募集定員75人)、教育133人(同126人)、経済207人(同190人)、医174人(同163人)、歯47人(同33人)、薬62人(同49人)、情報データ科88人(同75人)、工252人(同210人)、環境科97人(同80人)、水産65人(同60人)。いずれも募集定員より6~42%多い合格者を出し、総合型選抜や学校推薦型選抜の募集で定員に満たなかった人数を埋めた。
 受験生は午前10時以降、合否を確認し、高校の担任教師らに連絡した。長崎市川口町の北九州予備校長崎校にも受験生が相次いで報告に訪れた。1浪して同大医学部に合格した徳永隆太朗さん(19)は「1年間の努力が報われてほっとしている。成績が伸び悩んだ時期は苦しかったが、友人と励まし合って乗り越えた。部活で負ったけがのリハビリ中、担当医師に支えられた経験から医師を目指した。将来のキャリアに役立つような大学生活を送りたい」と喜びを語った。
 入学手続きは15日まで。後期日程の試験は12日に実施する。


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