5月のG7広島サミットに向けて、主な会場となるホテルに近い広島港を中国運輸局長などが点検しました。
広島の海の玄関口・広島港で点検したのは、交通機関や港の施設のテロ対策です。国土交通省は、広島港はサミットの主会場となるホテルに隣接していることや、交通機関が集まっていることからテロ対策上、重要なエリアだとしています。
広島電鉄の社員
「シートは緊急時にはこういった形で防御にも使える」
今回、初めて中国運輸局など国土交通省の3つ機関のトップが集まり、電車やバスの運行会社、港の管理者から取り組んでいるテロ対策ついて報告を受けました。旅客ターミナルでは、サミット期間中に危険物が持ち込まれないよう、ゴミ箱の運用についても検討していると担当者が説明しました。
第6管区海上保安本部長
「救命胴衣はこことほかには?」
旅客船の船長
「ここだけです。23個」
旅客船の船長は、救命胴衣などの保管場所や船内のパトロールについて説明していました。
第6管区海上保安本部 橋本昌典 本部長
「定期旅客船では、警備乗船を行い、船上からもしっかりした警備監視体制を敷いていきたい」
中国地方整備局 森戸義貴 局長
「人の流れ・物の流れをサミットで抑制をという話がある一方で、流さないといけない人の流れ・物の流れをしっかり守る」
中国運輸局の益田浩局長は、「警戒警備にすき間がないよう、国土交通省3官署が一丸となってテロ対策に取り組んでいく」と話していました。