低気圧と高気圧が交互に通過

西高東低の冬型の気圧配置から、低気圧と高気圧が交互に通過する春の天気図となってきました。10日は前線を伴った低気圧が北海道付近を通過するため近畿や東~北日本の広い範囲で雨や雪が降るでしょう。低気圧に向かって下層に暖湿気流が入って大気が不安定となります。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要です。
低気圧が接近する時は南から暖気が北上して気温が上昇し、通過後に高気圧が接近するときは北から寒気が南下して気温が下降しますので、一般的には春は気温差が大きい季節です。ただ、10日の低気圧通過後の寒気南下は弱く、この時季としては気温が高い日が続く見込みです。

気象予報士・饒村 曜

画像について:10日午前9時の予想天気図。

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