バサジィ大分 今季最後の全日本選手権で戦う姿勢取り戻す 【大分県】

フットサルの全日本選手権が12日に開幕する。Fリーグ1部で苦しみながらも残留を決めて11位に終わったバサジィ大分は、今シーズン最後の公式戦で意地を見せたいところだ。狩野新監督は「リーグ戦で結果を出せなかった。戦う姿勢を取り戻し、一つ一つ目の前の試合に集中したい」と一戦必勝の覚悟を示した。

リーグ最終戦を終えて約1カ月、この間にチームを運営する大分スポーツプロジェクトは11人の選手の契約満了を発表した。選手は去就の問題を抱え、モチベーションを保つのは難しい状況だ。チームを離れることになった本石猛裕は「チームとして結果を出せず、個人としてもふがいないシーズンだった」と悔しさをにじませたが、「大分のエンブレムをつけて戦う最後の大会となる。1秒でも長くプレーしてチームの勝利のために全てを出し切りたい」とチームの思いを代弁した。

「先制点がポイントとなる」と語った狩野新監督

全日本選手権大会はFリーグ1部と2部の他、全国9地域の代表の合計32チームがノックアウト方式で戦う。一発勝負のトーナメントを戦う上で狩野監督は、「試合開始からの10分で、攻守の切り替えやセットプレーから先制点を取れるかが大事になる。もちろん点を取るための守備もしなければいけない」とポイントを明確にした。

練習では試合形式を増やし、攻撃力を高めた。リーグ戦では自陣からパスをつないでボールを運ぶことに力を注いだため、ゴール前で、パワー不足や集中力の欠如によるミスが多かった。本石は「ゴールに一番近いポジションにいるので得点に絡みたい。リーグとは異なる社会人チームと対戦する。間違いなく相手のモチベーションは高いが、受け身にならずレベルの差を見せ、確実に勝ちたい」と貪欲にゴールを狙うことを誓った。今季最後の大会で、リーグ戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすには勝ち続けるしかない。

全日本選手権に向けて最終調整に入った

(柚野真也)

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