オープン戦14日目 プホルスが古巣カージナルスのキャンプ地を訪問

日本時間3月10日、メジャーリーグはオープン戦がスタートして14日目を迎えた。カージナルスはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するニカラグア代表との練習試合を行い、6対4で勝利。そんなカージナルスのキャンプ地を昨季限りで引退した通算703本塁打の名打者アルバート・プホルスが訪問した。マイアミで行われるWBCへ向かう途中にカージナルスのキャンプ地に立ち寄ったというプホルス。エンゼルスの特別アシスタントとしての役割をこなしつつ、引退後の自由な生活を満喫しているようだ。

引退後、プホルスは趣味のゴルフに多くの時間を費やしている。「22年間のキャリアのスケジュールの都合上、やりたかったけれどできなかったことを今楽しんでいるんだ」とプホルス。「今は自分のスケジュールを自分で決めることができて、過去にできなかったことを楽しんでいる。それができる状況になったからね」と現役時代は多くのことを我慢してきたことを明かした。

遊んでばかりいるわけではなく、先月はアリゾナでエンゼルスのキャンプに1週間滞在し、特別アシスタントとして指導者の立場を初めて経験した。「キャリアのなかで多くの素晴らしい選手からたくさんのことを学んだ。今度はそれを還元していきたい」とプホルス。「学んだことを自分だけのものにしておくのは自分勝手だと思う。球界を発展させるためには、自分が知っていることを若い選手に伝えていくのがいいと思っている。去年カージナルスでもそうだったし、エンゼルスやドジャースでもそうしてきた。生きている限り、そうしていくつもり。それが責任の一部だと思っているからね」と自身の貴重な経験を積極的に若手選手たちに還元していくつもりだ。

将来的なコーチ業や監督業については「もちろん、そうなると思う」としつつも、具体的な時期については明言を避けた。「チャンスがあり、それが正しい機会であれば、自分にとってベストかどうかを見極めたい。でも、今後数年間は今、自分がやっていることを楽しむつもりだよ」とプホルス。現時点では引退後の「自由」を満喫することが最優先のようだが、いつか指導者としてユニフォームを着るであろうプホルスの姿を楽しみに待ちたい。

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