東京の福井県アンテナショップ3月27日リニューアル 「ふくい南青山291」に飲食エリア、コワーキングスペース

3月27日にオープンする「ふくい南青山291」の外観パース図

 東京・南青山の福井県アンテナショップ「ふくい南青山291」が3月27日、リニューアルオープンする。福井県産食材が味わえる飲食エリアのほか、企業が利用できるコワーキングスペースを新たに設け、県内中小企業の新たなビジネス展開を支援する。

 総事業費は約2億円。福井県産業政策課によると、延べ床面積は計約840平方メートル。1階の飲食エリアでは、いちほまれのおにぎりや県産甘エビを使ったカレーなどを提供。福井の食を通じたブランド発信と観光誘客につなげる。

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 2階は従来あったシェアオフィスを拡充し、コワーキングスペースを新設した。コワーキングスペースは20席の共用スペース、壁で仕切られた1人用席、4人利用のボックス席、ウェブ会議用の個室をそろえる。県内中小企業と首都圏の企業、クリエーターとのコラボによる新商品開発など新しい価値を生み出す創造の場としたい考え。

 杉本達治知事は10日の定例会見で「県内企業とのコラボを通じて、都市部の企業による福井県内へのサテライトオフィス整備を後押しする施設になれば」と期待感を示した。

 南青山291の物販機能を集約し、2月24日に東京・銀座にオープンした県アンテナショップ「ふくい食の國291」について知事は、オープン後2週間の1日当たりの平均来館数は目標の1500人を上回る2千人と説明。平均売り上げは目標額の90万円から4割増しの127万円となっている。

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