大きな焼きガキも 岩手の特産品、食べて応援 鹿沼で12日まで感謝祭

ホタテの浜焼きなどを販売する感謝祭会場

 【鹿沼】東日本大震災の復興支援を続けているリサイクル会社「飛行船」(宇都宮市)は10日、白桑田の同社北展示場で「飛行船・釜石大槌 感謝祭」を開催した。12日まで。岩手県沿岸部から直送されたカキやホタテ、生ワカメなどの海産物を販売している。

 新型コロナの影響で感謝祭は4年ぶり。初日の10日は飛行船の従業員らがかき鍋やホタテの浜焼きなどのグルメを販売した。樅山町、子ども食堂代表小田部周子(おたべかねこ)さん(79)は「焼きガキは大きく、スープもだしが利いていておいしい」と笑顔を見せた。

 同社の桶田博信(おけだひろのぶ)専務(44)は「岩手の海産物のおいしさを感じ、現地に足を運ぶきっかけにしてほしい。イベントを通じて災害時にどう動けるかを改めて考える日にしたい」と話した。感謝祭の運営には本県在住の避難者らも参加する。

 震災発生の11日は午後1時から会場で栃木放送の3時間生放送がある。福島県南相馬市と中継を結び、復興状況などの話を聞く。特設ステージでは11、12の両日、県内を中心に延べ20団体がダンスなどを披露する。

 午前10時〜午後6時。(問)飛行船アグリ0289.64.1004。

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