「付け替え県道」19日午後3時に開通 諫早・本明川ダム建設事業

本明川ダム付け替え県道

 国土交通省が本明川上流の諫早市富川、上大渡野両町で進める本明川ダム建設事業で、水没する県道の代替となる付け替え県道が19日午後3時に開通する。
 付け替え県道は、上流から見てダム左岸沿いを走る富川町の約2180メートル。片側一車線の造りで、道路幅員は旧道の5.5メートルから7メートルに広がり、車両の走行性と安全性が向上する。供用開始に先立ち、同日午前に関係機関による開通式がある。
 洪水調節など治水を目的とした同ダム(堤高約60メートル)の総貯水容量は、トランスコスモススタジアム長崎約10杯分の620万立方メートル。1957年の諫早大水害相当の集中豪雨に対応できる機能を持つ。
 国は94年4月、建設に着手し、当初は工期を2024年度までとしていたが、付け替え道路の施工計画見直しなどに伴い32年度まで延長することが決まった。総事業費は約730億円を見込む。事業進ちょく率は36%(事業費ベース、昨年3月現在)。今後は付け替え市道も開通する。


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