那須塩原・箒根中で最後の卒業式 31人が思い出の校舎に別れ

マスク着用し、「3月9日」を歌う3年生たち

 那須塩原市の箒根地区小中学校を統合した箒根学園の4月開校に伴い、今月閉校する箒根中で11日、最後の卒業式が行われ、3年生31人が思い出の詰まった学びやを巣立った。

 式典には、全校生徒と教職員、保護者ら約140人が出席。3年生はマスクを外して卒業証書を受け取った後、それぞれの保護者に花束や手紙を手渡した。これまで新型コロナウイルス感染防止のため式典での歌唱を中止してきたが、今回はマスクを着用して「旅立ちの日に」など3曲を歌った。

 相馬幸男(そうまゆきお)校長(56)は「最後の卒業生として誇りを持ち、母校を大好きでいてほしい」と式辞を述べた。

 閉式後、3年生たちはレミオロメンのヒット曲「3月9日」をサプライズで歌った。

 3年高塩百合香(たかしおゆりか)さん(15)は「コロナで思うようにいかないこともあったけど、今は楽しい思い出でいっぱい。箒根中最後の年に、全校生徒で思い出もつくれてよかった」と笑顔で母校に別れを告げた。

マスク着用し、涙を拭いながら歌う3年生
保護者に花束と手紙を贈る3年生

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