「サミットみやげ」にいかが!? 新たな広島みやげを商品開発 海外アピールへ絶好の機会に

近づくG7広島サミット。「ひろしま夢ぷらざ」(広島市中区)では、サミットに向けて、おそろいのはっぴを着て接客を行っていました。

ひろしま夢ぷらざ 高本統夫 店長
「広島の地域のおいしいものが、ここにあります。ぜひ、世界中の人が一度、立ち寄っていただけるような場所にしたいと思っております」

「サミットみやげ」にいかが 夢ぷらざ 新たな広島みやげを開発

小林康秀 キャスター
「広島県内のおみやげものを一堂に品定めできる所といえば、去年9月に大規模リニューアルを行った「ひろしま夢ぷらざ」ですが、店内には県内の特産品が、
何アイテム置かれていると思いますか?」

「正解は、2200アイテムもあるんですね。そんなひろしま夢ぷらざからサミットを視野に新たな商品開発の取り組みが始まっています」

広島市中区本通にある「ひろしま夢ぷらざ」です。県内の特産品や逸品が店頭に並んでいます。

去年9月に開業23年目で初めての大規模リニューアルをして、来店客数は1.5倍、売り上げも131%増で推移しているということです。

ひろしま夢ぷらざ 高本統夫 店長
「毎日、入ってくるパンや惣菜・お弁当など、お客さまが期待している商品が数字を残しているかなと」

店内の一番奥にある地酒コーナーでは、観光客が宿泊先で楽しもうとミニボトルを。そして、おみやげ用には4合びんを買い求めていくそうです。

G7広島サミットに向けて… 新たな商品開発・販路開拓へ!

売り上げ好調なひろしま夢ぷらざが、G7広島サミットの開催を絶好の機会ととらえ、国内はもとより海外にもアピールを推し進めようと、地元の事業者とタッグを組んで、新たな商品開発・販路開拓に乗り出しました。

この日、店頭には5つの商品が納入されました。

こちらの商品は、「海人の藻塩ジェラート」です。瀬戸内の海水から作られた藻塩と瀬戸田のレモンを使ったコラボ商品です。

蒲刈物産 吉田康伸 営業課長
「こちらの夢ぷらざからドルチェを紹介いただきまして。とにかく地元で盛り上がるような商品を作っていきたいという提案をもらい、海人の藻塩とドルチェのアイスをコラボして、塩アイスを作っていこうと」

「海人の藻塩」は、これまで、えびせんをはじめ、ドライフルーツやスープなどさまざまな商品とコラボしてきましたが、夢ぷらざからのアプローチは初めてです。

吉田康伸 営業課長
「生産者の気持ちもよくわかっていただいておりますので、どこで苦労するのか、 どこがお客さまに訴えるのか、よくわかっていますので。それが非常に力強い力となっています」

こちらは、「ひろしまビーツのピクルス」です。

ベジスタイル 木原隆志 執行役員
「ビーツが、周知されていないので。もっと食べやすい形で提供できないかなっていう思いで、こういうピクルスを作り始めた」

商品化までは半年以上かかったそうです。

ひろしま夢ぷらざ 浅井洋樹 統括マネジャー
「これ、チーズといっしょに食べるとおいしいでしょうね。今回、リニューアルして、チーズの取り扱いを強化して、チーズを売るためにこういうピクルスとセットで」

「ガリバタ牛すじ」

「芸北サーモンピザ」

そのほか、東広島市黒瀬町の精肉店が作った牛すじ肉のガーリックバター煮込みや、冷凍食品に仕上げられた芸北サーモンを使用したピザが、店頭に並びました。

ピザの材料となった芸北サーモンの生産現場を訪ねました。北広島町にある大暮養魚場です。山を超えるともう島根県という県境にあります。

大暮養魚場 片桐義洋 社長
「見ていただいたら一目瞭然。すごくきれいでしょ。水が命というか、こんなとこころで飼っているからおいしい」

商品化には、1年ほど時間がかかったそうです。

大暮養魚場 片桐義洋 社長
「今までいろいろ試行錯誤してですね、何か、いろんな商品になるかなと思って考えてきているんですけど。夢ぷらざでピザという形で、フレークなんですけど、置いていただいて、ワクワクした感じですね。サーモンはいろんな食材に合うと思うんですけど、チーズとか、そういったものとけっこう合うんじゃないかなと。自分の好みが大きいんですけど。ピザをまずやってみようかなという話になった」

この日、地元の芸北中学校では、芸北サーモンを使った新たな商品化に向けて、試食会が開かれていました。

その新商品が、「芸北サーモンバーガー」です。来年度の販売を目標に、まずは地元の子どもたちに食べてもらうことになりました。片桐社長も子どもたちの反応が気になります。

片桐義洋 社長
「おいしいですか? 骨とかないでしょう。けさ、きれいに取ったから。食べやすいと思います」

芸北中学校 生徒たち
「そんなに魚っぽくなくて、おいしいです。もちもちしています」
「地域活性化になって、とってもいいし。広まってほしいと思います」

生徒たちは、地元の食材メニューに満足そうでした。この芸北サーモンバーガーも夢ぷらざの店頭に並ぶ日が来るのでしょうか? まずは、芸北サーモンピザの成功がカギを握ります。

大暮養魚場 片桐義洋 社長
「みなさん、注目されるショールームというか、場所だと思うので。あそこで置いていただいて、生の声を聞かせいただければ、次の改良に向けて。これは最終到達点ではないと思っていますので。大切な1匹1匹命なので。命をいただいてる価値をしっかり、ぼく自身が考えながら。あますことなく使って、みなさんによりおいしいものをお届けしたいと思っています」

ひろしま夢ぷらざで始まった商品開発支援。G7広島サミットとその後を見すえた新たな広島みやげの誕生に期待がふくらみます。

ひろしま夢ぷらざ 高本統夫 店長
「今度は世界からいろんな人が来られますので、『広島はおいしいね』とか、『広島はいいね』と本当に思っていただけることをどんどんやっていきたい」

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