2週間前に引っ越し アーロン・ライが名物パー3でエース

ばんざ~い(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 3日目(11日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)

初出場のアーロン・ライ(イングランド)が、PGAツアーで初のホールインワンを名物ホールで決めた。通常よりも前に設定されたティ、グリーンの手前側でたなびくフラッグ。ムービングデー恒例のセッティングが施された17番(パー3)で、第1打をセオリー通り、奥からの傾斜で戻してカップに沈めた。

アイランドグリーンを取り囲む、劇場型のギャラリーエリアはお祭り騒ぎ。「信じられない。なんだかボーっとした気分」。122ydはAWでぴったりの距離。「良い感触で、思い通りに飛んだ。バウンドして戻ってきて『チャンスがあるぞ』と思ったけどまさか入るとは思わなかった。ボールが消えてキャディが全速力で走ってきたよ」

初日のヘイデン・バックリーに続くエースをマークしたライは一昨年、下部コーンフェリーツアーの入れ替え戦を突破してPGAツアーに進出した。「最初のシーズンを過ごした昨年、ここを練習拠点にしようと思った。すごいコースがあって、こんなに素晴らしい(練習)施設はほかにない。僕にとって故郷のようなものだ」。会場から移動時間にして「5分」と語るエリアに引っ越してきたのは2週前のことだった。

17番の前後もバーディを決め、上がり3ホールで4ストローク伸ばして「65」。首位のスコッティ・シェフラーに5打差の4位から、第二のふるさとで逆転を狙う。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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