渡米目前の西村優菜が優勝争い「チャンスはゼロじゃない」

優勝を手土産に米国へ乗り込めるか(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 3日目(11日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

2日目から連日の「67」で通算10アンダー7位に浮上してきた西村優菜は「いや~、満足していないですね~」と苦笑いで首を振る。

目立つピンチは、セカンドがグリーンに乗っただけの6番。15mのバーディトライから2mのパーパットを残したくらいだった。それもねじ込み、いずれもショートアイアンでのチャンスメークから5バーディ奪取につなげた。

それでも、「まだやり切れてない部分がある」と本音をこぼす。前日のラウンド後はカットボールを重点的に練習した。番手間の距離が残ったシチュエーションにおいて、大きめのクラブで距離を落としてピンを攻める上で多用する球筋。上半身と下半身のつながりを意識して打ち込み、この日の9番は100ydのセカンドをPWで1mに絡めたが「きのうよりはマシになりました」と理想は高い。

今週は1Wも使い慣れたキャロウェイの「エピック SPEED」にスイッチ。この日は、前週の開幕戦で投入した同社の最新モデルを担当者が改めて持参。次週には米ツアー挑戦に向けて日本を離れるため、ラウンドが終わってからの調整にも熱が入る。

舞台裏ではせわしなく動きながら、首位と6打差でしっかり優勝争いに絡んでくるあたりが底力を示す。ツアー7勝目へ「チャンスはゼロじゃないと思う。できる限りで、(いまの)100%の力を出したい」。会心のプレーで、気持ちよく新たな舞台へ乗り込みたい。(高知県香南市/亀山泰宏)

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