“恩返し”目前で惜敗 ささきしょうこ「寄せきれなかった自分のミス」

勝負をかけた一打は左を抜けた(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 最終日(12日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

プレーオフ3ホール目へ望みをつなぐバーディパットはカップ左を抜けた。ささきしょうこは「入れ返したい気持ちはあったけど、フェアウェイのセンターからなかなか寄せきれず、バーディを獲れなかった自分のミス」と惜敗を受け止めた。

2打差を追って出た最終日だが、むしろゲームを優勢に進めた。出だし1番でいきなりバーディ。パーを並べていた吉本ひかるがボギーを喫した9番で早くも4個目のバーディを奪い、2打のリードを持ってサンデーバックナインに入った。

「(リードの)打数があるからどうこうはなかった。この3日間と変わることなく、後半3アンダーを目指して回っていた」。例年選手を苦しめてきた風が吹かず、伸ばし合いの展開は織り込み済み。11番からの2連続バーディで3打差をつけても気を緩めなかったが、14番(パー3)の3パットボギーから追いつかれた。

プレーオフでも、いずれもティショットを右ラフに入れた相手に対し、きっちりフェアウェイをとらえていた。それだけにチャンスを作り切れなかったことを悔やんだ。

例年オフの合宿を張ってきた当地での恩返し優勝はならなかった。「この順位で上がれたことは今までなかった。少しは喜んでもらえるんじゃないかな」と話し、前週の開幕戦5位に続く好スタートは素直に喜ぶ。

昨年12月に左足の中指を骨折して急ピッチの調整で間に合わせてきた。「優勝はできなかったけど無事に終われて良かった。シーズン最初に苦手意識があって、新しい子たちの勢いに押される形でスタートしていた。でも、今年は自分のゴルフに集中できている」。確かな手応えをにじませて顔を上げた。(高知県香南市/亀山泰宏)

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