WBC4日目 侍ジャパン3連勝 混戦のプールAは最終日の結果次第

写真:Getty Images

日本時間3月11日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会4日目を迎えた。台湾で行われているプールAはパナマがイタリア、チャイニーズ・タイペイがオランダに勝利。準々決勝に進出する2チームの決定は最終日(日本時間3月12日)の結果次第ということになった。東京ドームで開催されているプールBでは、オーストラリアが中国に大勝。侍ジャパンはチェコに先制を許したものの、10対2で逆転勝利を収め、初戦から3連勝で準々決勝進出に大きく前進した。

パナマ対イタリアの一戦はロースコアの投手戦となり、2回表にホセ・ラモスの1号ソロでパナマが先制。7回表にはアレン・コルドバにタイムリーが飛び出し、パナマが貴重な追加点を奪った。パナマ投手陣は4人のリレーでイタリア打線を5安打に封じ、2対0で完封勝利。パナマは1次ラウンドの全4試合を終えて2勝2敗、イタリアは3試合を消化して1勝2敗となっている。

開催国のチャイニーズ・タイペイは初回にディディ・グレゴリアスのタイムリーでオランダに先制を許したが、2回裏に張育成(チャン・ユーチェン)の1号グランドスラムなどで5点を奪い、逆転に成功。その後も追加点を奪い、4回終了時点で8対2と6点をリードした。試合終盤にオランダの反撃に遭ったものの、9対5で勝利。チャイニーズ・タイペイとオランダはともに2勝1敗となり、プールAの首位に並んでいる。試合がなかったキューバは3試合を消化して1勝2敗で、最終日の結果次第では5チームが2勝2敗で並ぶ可能性があるという大混戦だ。

オーストラリアは初回にリクソン・ウィングローブの満塁走者一掃のタイムリー二塁打で3点を先制。3回裏に2点、4回裏には大量5点を追加し、4回終了時点で10対2と8点をリードした。6回裏に1点を追加してリードを9点に広げると、7回裏にはダリル・ジョージがタイムリーを放ち、12対2と10点差がついたため、大会規定でコールドゲームに。2連勝の勢いのまま、日本時間3月12日には侍ジャパンと対戦する。

その侍ジャパンはチェコと対戦し、佐々木朗希が先発。初回に中野拓夢のタイムリーエラーで1点を先制されたが、3回裏に吉田正尚の2点タイムリー二塁打などで3点を奪って逆転し、4回裏にもラーズ・ヌートバーのタイムリー、大谷翔平のタイムリー二塁打などで4点を追加した。投手陣では3番手の宮城大弥が65球の球数制限のなかで5回2安打1失点の好リリーフを見せ、終わってみれば10対2で快勝。初戦から3連勝となった。

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